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十津川村 祝W(ダブル)20周年(1)

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奈良県十津川村

十津川温泉郷「源泉かけ流し宣言」
世界遺産登録「紀伊山地の霊場と参詣道」

ふたつの「20周年」を迎える令和6年。
20年だけではなく、これからも十津川村の宝を守っていけるように。
もう知っている人は、いま一度おさらい。
まだ知らない人は、一度体験してみては?

■村の歴史を支えてきた道
平成16(2004)年7月7日、「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されました。
奈良・和歌山・三重にまたがる世界遺産で、「吉野・大峯」「熊野三山」「高野山」とそれらを結ぶ「大峯奥駈道」「熊野参詣道小辺路・中辺路・大辺路・伊勢路」「高野山町石道」の参詣道が含まれています。
十津川村には、東に大峯奥駈道の一部と、西に熊野参詣道小辺路の一部が縦走しています。
紀伊山地は古来より自然信仰の精神を育んだ地であり、今も祈りの場として受け継がれています。

■世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
◇熊野参詣道小辺路(くまのさんけいみちこへち)
熊野参詣道小辺路は、真言密教の総本山・高野山と熊野本宮という二大聖地を最短距離で結ぶ参詣道で、熊野本宮から高野山へ向かう場合は「高野道」とも呼ばれていました。
伯母子峠・三浦峠・果無峠など1000m級の峠を5つ越えて熊野本宮へと至るハードなルートで、途中は山登りのきついアップダウンを繰り返しますが、石仏や地蔵、苔むした石畳、茶屋跡や屋敷跡など、昔の古道の雰囲気を数多く残しています。
この参詣道は、ほとんどが山中を通り、昔ながらの歩き旅を体験することができます。また、標準3泊4日で全踏破できます。

◇大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)
大峯奥駈道は、標高1200m~1900mの急峻な山岳が連なる大峰山脈の主稜線を通り、吉野と熊野の二大霊場を結ぶ約98kmに及ぶ山岳道で、修験道の開祖役小角(えんのおずぬ)によって開かれた修験道の根本道場です。ここを中心に我が国固有の信仰である修験道は1300年の歴史と文化を脈々と今に伝えています。
大峯奥駈道には、大峯75靡(なびき)と呼ばれる霊地や行場が遺跡として各所に残り、祠や諸仏尊像などは良好な状態で保存・管理されています。十津川村にはこのうち35の靡(なびき)があります。
また、大峯奥駈道は、熊野から大峯に入るルートは順峯、吉野から熊野へ入るルートは逆峯と呼ばれ、逆峯は山上詣として、庶民の間にまで広がりー般化しました。

◇道を守る活動
参詣道は多くが山の中の自然道。紀伊山地は年間を通して雨量も多く、台風の被害にも見舞われます。道を良好な状態に保全し、次代につなげるために、多くの人が協力して参詣道を守っています。例えば十津川村では、熊野参詣道小辺路は大字の人々に、大峯奥駈道は「新宮山彦ぐるーぷ」に協力いただき、定期的に道の整備を行っています。

■十津川温泉郷「源泉かけ流し宣言」
◇元祖「源泉かけ流し宣言」の村
十津川村には、湯泉地温泉、十津川温泉、上湯温泉の3つの泉質が異なる源泉があります。
平成16(2004)年6月28日、十津川村は全国で初めて「源泉かけ流し宣言」をしました。
村の温泉施設すべてが、お湯の循環、再利用を一切せず、沸かさず、塩素消毒をせず、薄めず、「ほんまもんの温泉」をこんこんとかけ流しています。
豊富な湯量だからできる、極めて贅沢な極上の温泉です。

◇湯泉地温泉(とうせんじおんせん)
血行促進で代謝サポート!内側から輝くツヤ肌
泉質:
・単純硫黄温泉
・アルカリ性低張性高温泉
泉温:56.6℃
湧出量:350リットル/分
pH値:pH8.6
適応症:慢性婦人病など

公衆浴場:
・湯泉地温泉「滝の湯」
・湯泉地温泉「泉湯」
足湯スポット:道の駅 十津川郷

◇十津川村の飲泉場はここ!
十津川温泉…
・平谷地域交流センター「いこら」
・庵の湯
・昴の郷
温泉は入浴だけでなく、飲むという健康法も。飲泉するときは、掲示されている注意事項を守り、その場で飲みましょう。
注意事項の例:
・飲泉療養の際は医師の指導を受ける。
・15歳以下の人は原則的に飲用を避ける。
・飲用の1回の量は100~150ml程度、1日の量は320mlまで。
・飲泉は食事の30分程度前に行う。
・温泉水を持ち帰らない。など
適応症:胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、糖尿病、痛風、萎縮性胃炎、便秘

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