■地域と共に、一人ひとりの豊かな未来を育む「教育・子育て」の充実
・みんなの学校プロジェクト(学校3部制の導入)
市では、早急な学校の統廃合によらず、天理らしい学びの場を守り、地域の子どもを地域のみんなで育て支えあうことを目指します。今後は、市内各小学校を地域連携型小規模校として、公民館活動を学校施設内で行うなど学校教育と社会教育の複合施設を目指して、活用を進めていきます。そのうえで従来の「授業時間帯における教育」を1部、「学童やアフタースクールなど課業外の学び」を2部、「学校内におけるその他の地域活動など」を3部と位置づける学校3部制を導入します。
令和6年度においては、プロジェクトの推進に伴い、児童の安全を確保し、セキュリティの向上を図るため、各小学校に電子錠などの設置を予定しております。
予算額:電子錠などのセキュリティ対策費 18,810千円
・子育て応援・相談センター~ほっとステーション~運営事業
教員・保育士などは、子どもたちを支える存在として非常に重要です。現在、日常的に保護者からの相談業務の対応に追われ、負担が大きくなっている教員・保育士などをサポートするため、「子育て応援・相談センター~ほっとステーション~」を開設し、教員・保育士などの働き方改革を目指します。専用窓口を開設し、保護者からの子育てや教育に関する相談や要望に一元的に対応することで、教員・保育士などの時間的、精神的余裕を確保し、「教育及び保育の質」の向上につなげます。
予算額:令和6年度事業費 14,407千円
▼AIデマンド交通サービス「チョイソコてんり」の導入・推進
市ではこれまでも鉄道・路線バスのサービスが行き届いていない公共交通の空白地をカバーするためコミュニティバス「いちょう号」、デマンド型乗合タクシー「ぎんなん号」を運行してきましたが、希望の時間に乗車しにくい、乗客がいない場合も運行しなくてはならないなどの課題がありました。この課題を克服し、利便性を向上させるため、奈良トヨタグループと協定を締結した上、AIによる予約・配車などを可能とした新たな交通サービス「チョイソコてんり」の実証実験を令和5年12月に実施しました。今回、利用者より本格導入を望む声が多くあったことから、令和6年度よりデジタル田園都市国家構想交付金を活用して「チョイソコてんり」の本格運行を開始します。
きめ細かな公共交通網を構築して免許を返納した高齢の人も安心して積極的に社会に参画できるような、生きがいを持てる地域づくりの実現を目指します。
予算額:令和6年度事業費 66,765千円
▼産・官・学連携人材育成事業
天理駅前広場を観光・農業振興に向けた人材育成の拠点とするため、天理大学と同大学が連携協定を結ぶ株式会社モンベルと連携し、「学び」「実践」「ビジネス展開」を切れ目なく行うことのできる人材育成の場を作ります。
天理駅南団体待合所において、これまでの市民交流の場としての機能を維持しつつ、「天理大学サテライトキャンパス」を開校し、新設の観光・農業に関する講義を行い、リカレント教育として一般の人が受講できる制度も始まる予定です。また、大学・参考館などのPR・情報発信を行う「天理大学サテライトキャンパス事務室」も設置される予定です。
天理駅前広場では、天理大学と株式会社モンベルとが共同で事業展開するアウトドアショップや、地場産品を使ったカフェがオープン予定です。
サテライトキャンパスで学ぶ学生や市民が市の新たな魅力の発掘・発信や、新商品開発・販路拡大を行い、観光と農業が一体となった新たなコンテンツを創出していくことで、将来に渡って持続可能な観光・農業振興を目指します。
予算額:令和6年度事業費 14,300千円
○「学び」の場
・天理大学サテライトキャンパス(講義・講演会・リカレント教育)
・観光コンシェルジュ(学生コンシェルジュ・観光案内・情報発信)
・市民交流天理大学サテライトキャンパス事務室大学・参考館などのPR・情報発信
○「実践」の場
・天理大学×モンベル(アウトドアショップ(用品販売))
・カフェ(地場産品を使ったメニュー提供)
▼広域塵芥処理施設整備事業
奈良県下10市町村で構成される山辺・県北西部広域環境衛生組合では、令和3年度からごみ焼却施設(エネルギー回収型廃棄物処理施設)、粗大・リサイクル施設(マテリアルリサイクル推進施設)の建設を進めています。また、ごみの収集作業などの市の業務を行うため、マテリアルリサイクル推進施設に隣接して、(仮称)天理市清掃管理事務所を建設し、機能移転を行います。令和7年5月に稼働するべく、工事を進めています。
予算額:
令和6年度天理市負担金 5,990,560千円
(仮称)天理市清掃管理事務所整備事業 570,575千円
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