HPVは、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。ワクチン(9価ワクチンの場合)によっては、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぐとされており、また性交渉開始(セクシャルデビュー)前の接種が、最も効果的とされています。HPVワクチンは小学校6年から高校1年相当の女子を主な対象に、定期予防接種として接種を受けることが可能です。
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■医師が語るワクチン接種と検診の必要性
○張田耳鼻咽喉科
張田雅之
世界では予防が当たり前になっているのに、日本だけ未だに猛威を振るっているがんがあります。それが子宮頸がんです。そのがんを予防するHPVワクチン、この言葉を聞くと過去に報道があった怖いワクチン、と思ってしまう方がいると思います。しかし、現在は発がん予防効果が接種による副反応を多いに上回っていることが明らかになっています。過去にとらわれず若い世代のよりよい未来のために、ぜひ接種を考えてみて下さい。
○いのうえ内科クリニック
副院長
井上暁子
「私には関係ない」「娘には関係ない」「うちの家族には無関係」ホンマに?
子宮頸がんワクチンの接種、がんを見つけ治療するには子宮頸がん検診が重要です。私は、効果と安全性が確立している子宮頸がんワクチンの接種をお勧めします。公費接種対象のみなさん、お父さん、お母さん、よくお考え下さい。
☆HPVワクチンだけでは子宮頸がんを予防できません…20歳を過ぎたら検診を
☆HPVワクチンを接種した人も、子宮頸がん検診を2年に1回定期的に受診しましょう
■知ってますか?HPVワクチンのキャッチアップ接種
HPVワクチンは3回の接種が必要です。1回目を9月までに接種しましょう。
対象:平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性
公費によって、約9万円のワクチンが無料で接種できます
無料期間は令和7年3月まで!
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