■一般質問と答弁の要旨
質問と答弁を要約して掲載しています。
◆質問 藤田和子議員
▽山添中学校の決まりについて
「令和6年度入学予定者説明会」の中に、服装・身なりに関する決まりという項目がある。この決まりについて子どもや保護者から質問が出たことはあるか。子どもたちとの話し合いが行われたことはあるか。また、多様性や個性を尊重する今の時代の価値観との整合性という点からも教育長の見解は。
▽子ども議会開催について
昨年の12月議会で、奥谷議員から子ども議会の開催について村長に質問があった。村長は「子どもたちが政治や議会への理解を深め、かつ地域社会に参画していく良い機会である。子どもたちの学びに繋げていくことも含め、今後しかるべき対応をしていきたい。」と答えられた。その後どのような対応をしたか。子ども議会は、学校・行政・議会が協力して「子ども基本法」に記された権利を保障するものである。村長の見解は。
◆答弁 池住教育長
山添中学校の決まりについて、校則は、教育目標の達成に向けて、子どもの発達段階に応じ、全ての生徒が健全な学校生活を営み、よりよく成長、発達していくために、学校の責任と判断のもと最終的には学校長により、定められている一定の決まりである。大人へと成長する過渡期に、自らを戒める内的規範を見失いがちになるため、生徒の生活に密着した基準を与えるという点においても、重要な意義を持つと考える。
これまで決まりに対して、子どもや保護者から質問はあったが、その都度その意義等について理解していただくよう説明している。しかし、時代の進展や地域の状況等ふまえて、検証していくことも必要であると考えるので、校則の教育的意義を踏まえつつ運用されるよう、学校と意識の共有を図っていく。
◆答弁 野村村長
子ども議会を開催している自治体では、まちづくりや議会の仕組みなどに対する学習の場として、議会の傍聴や見学、議員への質問、模擬議会などを行っている。本村の将来を担う子どもたちが、自から自分が住む村に関心を持つとともに、子どもの視点からの意見を今後の村政に反映できることは、非常に有意義なことと考える。小学校6年生の社会科の授業で、国会、内閣及び裁判所、更には地域住民の願いと役所のはたらきを学んでいる。本日は、小学校の6年生が傍聴に来てくれている。ねらいは「村民の願いを実現するために、村議会がどのような役割を果たしているかを知る」ことである。子ども議会を実施するにあたっては、目標、目的をどのように設定するかによって、その効果も違ってくる。本日は傍聴の後、役場職員から議会と行政についての事後学習を予定しており、児童にとっては充実した学びになると考える。子ども議会については、主となる学校の意向も踏まえ、協議及び調整していく。
◆質問 奥谷和夫議員
▽国民健康保険の村民負担軽減について
国民健康保険税は村民の大きな負担となっている。低所得であるにもかかわらず、サラリーマンが加入する保険に比べて税負担が著しく重い。国保税には均等割や平等割の制度が導入されており、それが高い原因となっている。子どもの数が多いと大きな負担となり、少子化対策や子育て支援の施策とも逆行する。
1.本村として、国保税にかかる子どもの均等割保険料の減免を実施してはどうか。
2.本村の国保税が高くなった要因として、国保の都道府県化の影響が大きい。国保税の県一本化がされたもとでも各自治体の医療水準はばらばらである。医療水準の県一本化を求めるとともに、それまでの間、各自治体の医療水準に応じて、県に対して負担軽減を求めるべきではないか。
◆答弁 野村村長
国民健康保険の村民負担軽減について、日本には「国民皆保険制度」があり、この制度を支えているのが「社会保険」と「国民健康保険」の2つの保険制度である。それぞれに加入対象や保険料の計算方法が違うため比較することは難しいと考えるが、少子化対策、子育て支援は大切な施策である。
本村では、国民健康保険税の未就学児に対する均等割り5割軽減を令和4年度より実施しており、今後も軽減割合、対象の拡充を世の中の情勢などを注視し、検討していく。
また、国民健康保険の県単位化のもと今年度から県内保険料水準の統一が開始されている。これにより同じ所得・世帯構成であれば、県内のどこに住んでも保険料水準が同じとなる。県内どこに住んでも同じレベルの医療が受けられることは望ましいことであり、今後は県の医療水準標準化の実現に向け、県に対して機会があれば進言していきたいと考える。
なお、医療水準の差による負担軽減についての県への要望は考えていない。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>