児童虐待による死亡事例は年間70件を超えています。
単純計算すると…5日間に1人の子どもが命をおとしていることになります。
■「虐待」の種類とは
▽身体的虐待
・たたく、なぐる、ける
・やけどをさせる
・戸外(家の外)に締め出す
▽心理的虐待
・きょうだい間で差別する
・無視する
・家庭内での暴力・暴言を見せる・聞かせる(面前DV)
・子どもの心を傷つけることを繰り返し言う、言葉によるおどし
▽性的虐待
・性器や性交をみせる
・性器をさわる、さわらせる
・わいせつな行為、性的行為を強要する
・ポルノグラフィの被写体などにする
▽ネグレクト
・家に閉じ込める
・極端に不潔な環境で生活させる
・重い病気になっても病院に連れて行かない
・子どもだけを自宅などに置き去りにする
・同居者や第三者による虐待を放置する
■どうして虐待がおきてしまうの?
子どもへの虐待は、さまざまな問題が関わりあって起こっています。
▽保護者側の要因
・仕事や人間関係などで過度なストレスがある
・産後うつ病やアルコール依存症などの精神疾患などで精神的に不安定
・予期しない妊娠・出産で子どもに愛情がもてない
・自分自身が虐待された経験があるなど
▽子ども側の要因
・よく泣く・なかなか泣きやまない
・かんしゃくが強く、なだめにくい
・こだわりが強い・要求を強くあらわす
・慢性疾患や障害がある
など
▽家族関係の要因
・お父さんやお母さんの失業や転職などで、経済的に不安定
・配偶者・パートナーとの不仲
・離婚や再婚など家族関係の変化
・孤立した子育て環境(相談相手や助けてくれる人が近くにいない)
など
■「体罰」は法律で禁止されています
しつけは、社会で自律して生活を送れるように、必要なことを子どもに教え伝える行為です。
体罰や暴言で子どもを脅したり、従わせたりすることではありません。たとえ保護者がしつけのためと考えていても、子どもの身体や心を傷つけるのであれば、それは許されない行為です。
▽「体罰」とは?
・何度も言葉で注意したけど言うことを聞かないので、頬をたたいた
・いたずらをしたので、長時間正座させた
・宿題をしなかったので、夕食を与えなかった
▽体罰以外の「暴言」も子どもの心を傷つける行為です
・冗談のつもりで「お前なんか生まれてこなければよかった」など、子どもの存在を否定するようなことを言う
・やる気を出させるという口実で、きょうだいを引き合いに出してけなした
■体罰・暴言は子どもの脳に悪影響!
体罰や暴言によって、子どもの行動・精神面にさまざまな問題が現れてきます。
・落ち着いて話を聞けない
・感情をうまく表せない
・約束を守れない
・集団での行動が苦手
・ひとつのことに集中できない
■頑張りすぎていませんか?
子どもと一緒にいることが辛くなっていませんか?子どもとどうかかわっていいのかわからなくなっていませんか?
子育てで誰かの助けを借りるのは、少し勇気がいるかもしれません。助けてもらえることが何かないか一緒に考えましょう。ひとりで頑張らずにたよってくださいね。
相談先:子育て支援課【電話】0745-75-1152
児童相談所相談専用ダイヤル(無料)【電話】0120-189(いちはやく)-783(おなやみを)
■周囲の人たちは何ができるでしょうか?
▽子育てをあたたかく見守ってください
・頑張ってるね
・お手伝いできることはない?
・大変だね。大丈夫?
▽「気づき」から「つなげる」
児童相談所 全国共通ダイヤル【電話】189(いちはやく)
地域の児童相談所につながります。
誰でも、匿名で連絡ができ、秘密は守られます。
虐待ではなくても責められることはありませんので心配せずに連絡してください。
問合せ:子育て支援課
【電話】0745-75-1152
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