「小さくても持続可能なまち」の実現に向けて

1／32

令和6年第1回定例議会が、3月5日から18日までの日程で開催され、初日には町長の施政方針が述べられました。
施政方針では、令和2年度からスタートした第6次長期総合計画に掲げた将来像、「小さくても持続可能なまち」～豊かさと幸せを実感できる住み心地100点のまち～を目指し、「安心づくり」「仕事づくり」「人づくり」「環境づくり」「つながりづくり」の5つの基本方針に沿って予算を編成し、議会に説明を行いました。その内容を要約し、令和6年度の主な事業を紹介します。

■安心づくり
▽若者定住支援
雇用創出助成事業、町外通勤者応援事業、結婚新生活応援事業、民間賃貸住宅家賃助成事業、次世代リーダー定住育成事業を継続して実施し、定住のための環境づくりを進めます。
▽子育て支援
子育て応援支援金支給制度、子ども医療費助成事業、保育料及び学校給食費の無料化を継続して実施します。また、建て替えた関保育所で園児が安心安全に過ごせるように、子育てしやすい環境づくりを進めていきます。
▽高齢者支援
日常生活や在宅介護への支援、外出など全般にわたる支援事業を継続し、高齢者が安心して生活できるまちづくりを推進します。
▽障がい者支援
障がいを持つ人が自分らしく生活できる共生社会の実現を目指し、支援及び施策の推進を図ります。
▽各種健診事業
住民健診等の無料化、予防接種費用の助成や、20代人間ドック、30代からの歯周病検診、40代からの脳ドックを実施するのに加え、内視鏡による胃がん検診を新たに実施し、住民健診の充実を図ります。
調剤薬局への支援のほか、休日等の電話による健康相談事業を24時間体制で実施し、産後ケア事業等の育児支援、不妊治療の交通費助成を行います。
また、町外の病院等を受診する際の支援として新たに通院タクシー運行事業を行います。

■仕事づくり
▽農業の振興
中山間地域にあったブランド米づくりとともに、担い手の作業効率の向上と荒廃農地抑制のため取り組んできた圃場整備は、面工事が終了し、春から作付けが可能となります。
また、中山間地域等直接支払交付金事業と多面的機能支払交付金事業を併せて取り組み、本町として将来に残すべき優良な農地を確保しながら、集落活動の活性化を図るため、事業の円滑な活動ができるよう支援します。
▽有害鳥獣対策
狩猟免許取得費及び被害防止施設購入費の助成を継続するとともに、追い払いパトロールと捕獲を継続して実施し、農作物の被害防止に努めます。
また、昨年稼働した有害鳥獣減容化処理施設の有効活用と適正処理を進めます。
▽林業の振興
森林経営管理制度を活用した森林環境の整備、流域育成林整備事業を始めとする補助金を活用した森林育成・活用を推進していきます。
▽商工・観光
町内の労働力の調整や企業独自の事業を推進することを目的に七ヶ宿観光開発株式会社を解散し、七ヶ宿まちづくり株式会社へ業務を移管することとなりました。持続的・安定的な運営が図られるよう支援を行います。
また、観光施設等の適切な維持、管理と有効活用を図り、交流人口、関係人口の拡大に努めていきます。

■人づくり
▽学校教育
保・小・中の連携学習や交流活動等を継続して実施するほか、複式学級に対応するため学校支援員を配置するなど工夫を引き続き行っていきます。
また、不登校対策として、相談員の配置とケアハウスを設置し、学校以外での教育機会の確保にも努めます。
▽外国語教育
発達段階に応じて外国語に触れる機会の充実を図り、国際化社会への適応に努めていきます。
▽社会教育
各年代のニーズに応じた学習機会を提供するため、各種講座や事業等を展開し、町民のスキルアップや地域の活性化に努めます。

■環境づくり
▽道路維持・整備町道の管理、冬期におけるバス路線、生活路線の安全確保を図るため除雪ドーザーの更新を行うほか、適切な維持管理を図ります。また、通行の安全確保を図る観点から定期的な点検及び維持工事を実施します。
▽公営住宅の整備
今年度も地域担い手づくり支援住宅の建築を行います。また、各種住宅の管理、新築や改修、空き家対策への助成事業を行い、住環境の整備を支援するのに加え、空き家バンクの充実を図り、移住の促進を行います。

■つながりづくり
▽元気な地域づくり交付金事業
地域の身近な課題解決や交流促進を図る取り組みなどの地域づくり事業に交付し、自主的な話し合いのもと、安心して生活できる地域を目指します。
▽関係人口の拡大
ベガルタ仙台をはじめとする企業等との連携協定を活用したつながりを生かし、外部からの視点や応援を有効に活用できるよう取り組みます。

■当初予算のあらまし
令和6年度当初予算のあらましについては、別に配布する「ことしの暮らし・町の家計簿」をご覧ください。