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子どもらしく 暮らせる街に

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宮城県七ヶ浜町

~11月は児童虐待防止推進月間です~

(1)ヤングケアラーとは?
「ヤングケアラー」とは、「本来大人が担うと想定されている家事や家族の世話などを日常的に行っている子ども」のことです。
本当なら享受できたはずの勉強に励む時間や部活に打ち込む時間といった「子どもとしての時間」と引き換えに家事や家族の世話をすることになります。

《ヤングケアラーとは?》(※2) こども家庭庁リーフレットより
・障害や病気のある家族に代わり、買い物・料理・掃除・洗濯などの家事をしている。
・家族に代わり、幼いきょうだいの世話をしている。
・障害や病気のあるきょうだいの世話や見守りをしている。
・目を離せない家族の見守りや声がけなどの気づかいをしている。
・日本語が第一言語でない家族や障害のある家族のために通訳をしている。
・家計を支えるために労働をして、障害や病気のある家族を助けている。
・アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している。
・がん・難病・精神疾患など慢性的な病気の家族の看病をしている。
・障害や病気のある家族の身の回りの世話をしている。
・障害や病気のある家族の入浴やトイレの介助をしている。

(2)子どもが家族の手伝いをすることが問題?
家族の手伝い・手助けをするのは「普通のこと」と思うかもしれません。障がいや病気のある親、高齢の祖父母、幼いきょうだいなど、世話や介護が必要な人がいる場合、ある程度の手伝いをするのは大切なことです。
しかし、家族構成や経済状況等により、世話や介護を担う大人がいない場合、子どもに大人が担うような過剰な責任や負担が掛かる状況が生まれてしまう場合があります。
その結果、子どもの学業や友人関係に影響が出るなど、子どもとして本来守られるべき権利が守られない状態に陥ってしまいます。負担の大きさによっては、児童虐待のネグレクトに当たる可能性も懸念されます。

(3)子どもとしての権利
○学校に行く
○友達と遊ぶ
○勉強する
○ぐっすり眠る など

「ヤングケアラー」とは、このような、子どもとして当然の権利が守られていない状態です。
・「自分が学校に行くと、家族が困る。(誰も代わりはいない)」
・「きょうだいの面倒をみるから、遊びに行けない。」
・「進学をあきらめた。」「学校をやめた。」「目指していた職業をあきらめた。」
・「家族の世話で、寝る時間が無い。」など、生活に大きな影響を受け、さらに心や体に不調をきたす場合もあります。

(4)表面化しにくい構造
ヤングケアラー支援の難しさとして、家庭内のプライベートな問題であること、本人や家族に自覚が無いといった理由から表面化しにくいという特徴が見られます。
また、ヤングケアラーは一見普通の子どもたちです。周りが気付き、声をかけ、手を差し伸べることが大切になります。

(5)宮城県の状況
県では、ヤングケアラーへの支援を推進するため、県内のヤングケラーの可能性のある児童生徒の状況とケアの内容や困りごと、支援ニーズ等を把握することを目的に令和4年11月から12月にかけてアンケート調査を実施しました。
その結果「世話をしている家族がいる」と回答した児童生徒の割合は小学生(五年生)で7.9%、中学生(二年生)で7.3%、高校生(二年生)で5.8%でした。(※3)
県では本調査結果を踏まえて、社会的認知度の向上や支援体制の構築を推進しています。
困っている子どもを支援するためには、気付くこと(早期発見)が必要であり、気付くためには、まず知っていることが必要です。
今後、気になるお子さんについては、町子ども未来課までご連絡ください。
【電話】357-7454

参考
※1 こども家庭庁ホームぺージ
※2 こども家庭庁リーフレット
※3 宮城県HP(小学生・中学生の生活実態に関するアンケート調査報告書

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