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【特集】おはなしボランティア「あゆみの会」(4)

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宮城県七ヶ浜町

◆読み聞かせは、コミュニケーション
▽汐見小学校 校長
丹野 哲也(たんの てつや)さん
皆さん、本当に主体的に活動されていて、子どもたちに寄り添っていただいています。
読み聞かせの技術も非常に高く、そのときどきの子どもたちの心の状態に合わせて、声の大きさや読む速さ、間の取り方など、臨機応変に対応されています。
活動を通して、子どもたち一人一人の集中力が高まったりクラス全体のまとまりがよくなったりと、本当にありがたいと思っています。メンバーの皆さんは、この活動を「子どもたちのためだけでなく自分たちのためにも…」とおっしゃってくださいます。
皆さんにとって読み聞かせは、やりがいにもつながっていて、お互いにウィンウィンの関係でバランスよく回っているんだなぁと感じます。
子どもたちから皆さんへのお手紙は、すばらしい活動へのフィードバックだと私は思っています。素敵な時間を過ごすことができた感謝の気持ちを伝えたいという思いから、自然に出てくるものなのでしょう。
私は子どもたちに、読み聞かせの活動を通して、人と人とのコミュニケーションを身につけてほしいと思っています。
パソコンやスマホなどの情報通信技術ICTが進み、人と人との直接のやりとりがだんだんと減ってきています。そんな中、読み聞かせは、心のこもった言葉によるコミュニケーションの一つなのだなぁと改めて思います。
子どもたちには、コミュニケーションを大切にしながら育っていってほしいですね。

◆自分の世界を広げていく
亦楽小学校 主幹教諭
(令和元年度から3年度まで町生涯学習課派遣社会教育主事として勤務)
土井 謙治(どい けんじ)さん
前任校には読み聞かせがなかったので七ヶ浜に来て、「これはいいなぁ」と思いました。
読み聞かせでは、児童自身が興味を持って手に取らない本も読んでくださるので、いろいろな本と出会う機会が増えるからです。
しかも、読んでくれるのが地域の身近な方なので読み聞かせでの触れ合いをとおして親しくなったり、自分でもこういう大人になりたいという憧れにつながったりします。
あゆみの会の皆さんは、熱心に活動に取り組んでいます。読んだ後の反省会や月に1回の勉強会もして、技術を高めるだけではなく、人同士のつながりも大切にしているところもすごくいいですね。
教師という視点からみて、読み聞かせはものすごく子どものためになっています。さらに、先生方にとっても、こういう読み方もあるのかと音読のしかたなども学ぶ機会になっていると思います。
あゆみの会の皆さんには、2年生の国語の教材に出てくる神話や民話にちなみ、七ヶ浜の民話も読んでいただいています。他の学年でも国語の教材を読んでいただく機会があります。
子どもたちには、本そのものの面白さを知ってほしいですね。いろいろな話があって、そこに込められている作者の願いがあります。
読み聞かせがあることによって、自分の興味以外の本と出会い、いろいろな考えがあることに触れ、自分の世界を広げていく。
大人になって、こういう本もあったなと、もう一回手に取る機会があるといいと思います。

◆ただいまメンバー募集中です!

・写真右 遠山保育所で読み聞かせをする佐藤雅恵(さとうまさえ)さん(花)
・亦楽小1年生にカッパの人形劇を披露する片桐まき子さん(亦)
・あゆみの会の皆さん
・松ヶ浜小1年生に読み聞かせをする遠藤貞子(えんどうていこ) さん( 汐南)
・勉強会の様子
・子どもたちから贈られた感謝の手紙
※詳しくは広報紙をご覧下さい。

問合せ:生涯学習課
【電話】357-3302

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