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【特集 出前セミナー】ちょっと賢く、ちょっと遠足気分!?

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宮城県七ヶ浜町

今年も3月中旬以降にご家庭にお届けする生涯学習ハンドブック「楽習のススメ」。
このハンドブックは、生涯学習センター(中央公民館)をはじめ、老人福祉センター、図書センター、歴史資料館で開催される1年間の趣味や教養の講座などが紹介されています。 中でも、「まちづくり出前セミナー」は、子育てから介護まで、人生のいろいろな場面で役立つ講座がぎゅっと詰まった知識の宝庫です。
まさに出前を頼むような感覚で、手軽に気軽に使える便利なサービスです。

■世相やニーズを反映したお品書き
出前セミナーは、町民の方が「お品書き」(表1)から希望する講座を選び、役場や民間企業からその道のプロが直接、皆さんのところに出向いて開催する地域への出張サービスです。
出前セミナーは、28年前の平成8年、七ヶ浜町が県内初としてスタートしました。当時のお品書きは31品目、行政の堅い話が多かったのですが、時代とともに世相や皆さんのニーズを反映してきました。
近年のお品書きには、振り込め詐欺の話やマネーセミナーをはじめ、健康チェックに役立つ「うんち」を知る話、牛乳の工場と中継でつなぐバーチャル工場見学、カカオチョコについての話など、暮らしに役立つ話から遊び感覚で受けることができるものまで、お品書きもバラエティ豊かになってきました。
例えば、お店が人気の少ない商品をやめて新商品を売り出すように、出前セミナーでも工夫を重ね、令和6年度では、新たに7品目が加わり、52品目となりました。

■七ヶ浜ならではの品ぞろえ
七ヶ浜らしさといえば、海。令和6年度に新たに追加されたお品書きは、松ヶ浜にある宮城県の種苗生産施設の「アワビ稚貝やヒラメ稚魚を観察しよう!」と、アワビ、ヒラメ、トリガイや県内の秋サケふ化放流を見学する「栽培漁業について考えよう」です。
毎年、子どもたちに人気の土偶や勾玉(まがたま)、小型石斧(せきふ)などの縄文グッズ作りは、大木囲貝塚がある七ヶ浜ならではのものです。
全国の市町村で唯一、ダーツでまちづくりに取り組む七ヶ浜町だからこその「ダーツを投げげてみよう」。運転年齢を伸ばすための「ドライビングシミュレーター」も特色あるお品書きです。
「見てみよう発電所」や「製油所見学」、「海の交通ルールとは?灯台を見学しよう!」などは、近くにあるのに行ったことがないという方にお勧めです。
近くに住んでいても普段、なかなか行く機会のない施設への見学は、ちょっとした遠足気分を味わうにはもってこいかもしれません。

《表1》出前セミナーお品書き

■ニュースポーツ 只今人気上昇中!
ここ10年の出前セミナーの中で、近年の健康志向の高まりから不動の一番人気を誇っているのがニュースポーツです。
ニュースポーツとは、1980年以降に考案、紹介された競技などの総称で、競い合うことより、体を動かしたり、みんなで楽しんだりすることに重きをおいたスポーツです。年齢や体力にかかわらず誰でも楽しめ、ルールもわかりやすいのが特徴です。
ニュースポーツの種目は多種多様です。フィンランド発祥の投てき競技の「モルック」やパラリンピックの正式種目で障がい者も楽しめる「ボッチャ」、離れたボードの穴めがけてビーンバック(布に粒を詰めた球)を投げ入れる「バッコー」などがあります。
お品書きの「国際交流員とモルック体験」、「ニュースポーツを知ろう」では、町のスポーツ推進員が、皆さんの要望や人数にあったニュースポーツを紹介します。

■手続きは簡単!
出前セミナーは、10人以上で注文可能となり、出前を希望する1カ月前までに申込書に所定の内容を記入し、生涯学習センターに注文するだけです。
令和6年度からは、一部のお品書きを除き、生涯学習センターにて出前セミナーを開催することが可能となり、施設使用料は発生しません。
地区の行事はもちろんのこと、町内会有志、友達同士、各種団体、子ども会、小中学校やPTAの行事など、どなたでも利用いただけます。
旬の出前を気軽に手軽に、しかも材料費以外無料で楽しめる出前セミナー。ちょっと賢く、ちょっと健康に。そして、ちょっと遠足気分が味わえ、得した気分に⁉この春、皆さんもいかがですか?
3月中旬以降に配布される「楽習のススメ」をお見逃しなく‼

■町内会の連帯感にも
お茶のみっこ会は、7年前から始まりました。6丁目の方ならどなたでも参加できます。
初めて出前セミナーを申し込んだのは6年前です。普通、施設を見学する場合など、そもそも見学ができるのかから始まり、打ち合わせをしたりしなければなりませんから、慣れていないと大変ですよね。
その点、出前セミナーは、講座を引き受ける前提でお品書きに載せていますから、手続きが楽で、手っ取り早いんです。お金もかからないのも大きいですね。
私たちは、あらかじめ1年間の行事をたて、3月に配布される新しいお品書きを見て、1年分をまとめて注文するんです。今年度は6つ注文しました。これまでに選んだ講座が参加者のニーズに合っていたということもあったんでしょうね。体験などの遊びは皆さん満足して帰られます。
今回の認知症については、誰もが通る道です。汐見台も高齢化が進み、知りたいことや聞きたいことがたくさんあるだろうなと思って申し込みました。
みんなで集まり同じ話を聞いたり、同じことを体験したりすることは、町内会の親睦や連帯感にもつながると思います。それも一つの魅力と思います。

汐見台6丁目お茶のみっこ会代表汐見台区長
松本 千登美(まつもと ちとみ)さん

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