製品プラスチックの分別収集・リサイクルが始まってから1年半。私たちが排出したプラスチックはどこへ行き、何に生まれ変わっているのでしょうか。環境局の職員と改めて排出ポイントを確認しながら、プラスチックの行方を追ってみましょう。
■01 資源化量が増加
プラスチックの分別・リサイクルは、資源の有効活用のみならず、海洋生態系に悪影響を及ぼす海洋プラスチックごみの削減や、地球温暖化対策につながる重要な取り組みです。
全国に先駆けてスタートした製品プラスチックの分別収集から1年半が経過しました。市民の皆さんのご協力により、令和5年度のプラスチック資源化量は、令和4年度と比べ9・3パーセント増加。
[プラスチック資源化量]
R4年度:12,324トン
R5年度:13,469トン
ご協力ありがとうございます!
排出されたプラスチックは、物流用のパレット(荷物を載せる台)などにリサイクルされています。一方で、発火の危険性のある機器類など不適物の混入が見られるほか、家庭ごみの中には、資源となるものがまだまだ含まれています。
プラスチックは混ぜればごみ、分ければ資源です。資源循環に向けて、一層の分別・リサイクルにご協力をお願いします。
■02 収集の対象とポイントをもう1度確認しよう
○プラはぜーんぶ赤い指定袋へ
・プラスチック製容器包装 目印はプラマーク
・製品プラスチック プラスチック素材100%のもの
○汚れはどこまで落とせばよい?
・固形物が残らない程度に軽くすすぐだけでOK
・チューブ類は使い切るだけでOK
○発火・ケガの危険があるものは出せません
・小型充電式電池または、電池やバッテリーが取り外せない機器(スマートフォン等): 透明な袋に入れて「缶・びん・ペットボトル、廃乾電池類」の日に黄色い回収箱へ
(電池は端子部分に透明なテープを貼るなどして絶縁)
・刃物等:厚手の紙などに包み、家庭ごみ袋に「危険」と書いて出す
・ライター等:使い切って水にしっかり浸してから家庭ごみ袋に入れて出す
■03 プラスチックのゆくえ
JandT環境仙台工場では、家庭から排出されるプラスチックのリサイクルを行っています
(1)1日に収集車60台分のプラスチックが搬入されます
(2)紙類や金属等の不適物を機械だけでなく、手作業でも取り除いていきます
(3)サイコロ状に圧縮した「ベール品」を製造します
(4)ベール品を開梱し、光や風を使ってプラスチックを種類ごとに選別していきます
(5)さらに工程を重ねると再生プラスチックの原料の出来上がり。これを溶かして固めると…
(6)物流用パレットが完成!なんと1日に約1000枚のパレットが製造されます
刃物類により作業員がケガをしたり、スマートフォンや加熱式たばこ機器等が混入すると工場内で発火したりする恐れがあります。改めて分別にご協力をお願いします。
○こんな身近なものにも生まれ変わっています
ハンガー:ベガルタ仙台のベガッ太くんとワケルくん等がデザインされたハンガー
ティッシュケース:民間企業主体で商品化されたティッシュケース
プランター:市内小学校の環境学習・緑化活動等で使うプランター
ごみ袋:プラスチック資源の指定袋をリサイクルして製作した地域清掃活動用のごみ袋 使用済みの指定袋も再利用♪
■ちょっとずつ分別に取り組みましょう
家庭ごみにはプラスチックのほかにもまだまだ資源になるものが混入しています。地球温暖化などの環境問題を解決するためには、一人一人が問題と向き合い、行動することが大切です。「まずはちょっと」から、分別をはじめてみませんか。
問合せ:
家庭ごみ減量課【電話】214・8229
資源循環企画課【電話】214・8230【FAX】214・8840
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