■基本理念
住み慣れた地域で生きがいをもち、安心して暮らせるまち なとり
本計画では、それらの実現に向けて、「住み慣れた地域で生きがいをもち、安心して暮らせるまちなとり」を基本理念に、健康づくりや認知症対策、権利擁護など各種施策の推進を通じて、地域包括ケアシステムを深化・推進し、包括的できめ細かな支援を受けることができ、地域ぐるみで支えあう地域づくりを進めます。
基本理念の実現と令和22(2040)年を見据えた課題に対応するため、以下の3つの重点目標を設定します。
◆重点目標1
地域のつながりが深まり、安心・継続して暮らせるまち
(1)地域包括支援センターの機能の強化
【取組方針】
地域ケア会議等による地域の実情把握や課題解決、関係機関との連携体制の強化等を通じて、地域包括支援センターを中心とした地域包括ケアシステムの深化・推進を図ります。
医療・保健・福祉分野をはじめとした重層的な支援を行えるよう、分野を超えた連携を図ります。
(2)生活支援サービスの充実
【取組方針】
地域における住民同士の支えあい活動の支援を行います。
家族介護者の負担軽減のため、福祉サービスの充実に努めます。
(3)医療・介護・福祉・生活支援の連携強化
【取組方針】
名取市医療・介護連携支援センターを中心に、在宅生活を支える医療機関と介護サービス事業者等の連携を推進します。
(4)権利擁護の推進
【取組方針】
成年後見制度の普及啓発を行うとともに、権利擁護が必要な人を適切に福祉サービス等につなげる体制づくりに努めます。
高齢者虐待防止法に基づき、高齢者の権利擁護及び尊厳を保持するため、高齢者虐待の防止、被害者の早期発見、被害者及び家族への支援について、関係機関等と連携を深め取り組みます。
複合的に課題を抱えた事例に対応するため、支援者の更なる対応能力の向上を図ります。
(5)福祉のまちづくりの推進
【取組方針】
安心して暮らせる生活環境を整えるため、地域や事業所等と連携した見守り支援の充実を図ります。
災害発生時における避難場所、避難誘導方法及び地域住民を中心とした支援体制の整備等、災害に備える体制づくりを図ります。
近年の災害の発生状況や新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、地域や事業所等の関係機関に対する防災や感染症対策に関する正しい情報の周知啓発等を進めます。
◆重点目標2
健康で生きがいに満ちた生活を送ることができるまち
(1)介護予防・健康づくりの推進と保健事業の充実
【取組方針】
介護予防・健康づくりにつながる住民主体の「通いの場」等の活動を支援します。
各種健診や予防接種を通じて、疾病予防や健康の保持増進を図るとともに、健康相談や健康教育等を通じて、健康寿命の延伸に取り組みます。
(2)社会参加と生きがいづくりの推進
【取組方針】
ボランティア活動や世代間交流等の様々な機会を活用した社会参加を促進し、学習・文化・スポーツ等へ参加しやすい環境づくりや機会の創出を進めます。
地域での交流や活動に対し幅広い活動の支援を行います。
高齢者が、これまで培った経験と知識を活かしつつ、ボランティア活動や就労・就業を通じて地域での役割を担い、心豊かな高齢期を過ごせるように支援します。
(3)認知症施策の推進
【取組方針】
共生社会の実現を推進するための認知症基本法の内容を踏まえ、幅広い世代に対して認知症に関する正しい知識の普及啓発を図り、認知症の有無に関わらずお互いに支えあえる環境づくりと、共に活躍できる体制づくりに取り組みます。
認知症の人の本人の意向を踏まえた支援、医療機関や地域包括支援センター等と連携した支援体制、認知症サポーターの養成等の施策を推進します。
◆重点目標3
充実したサービス等を安心して受けられるまち
(1)介護サービス等の充実
【取組方針】
介護が必要になったとき、在宅で安心して暮らせる介護サービスの充実と質の確保を図ります。
住み慣れた地域において生活を維持していくことができるよう、多様な主体によるサービスの創設に努めます。
(2)安定した介護保険事業の運営
【取組方針】
給付適正化の取り組みを通じた介護保険事業の適正な運営に努めます。
介護サービス事業者の指定及び指導・監督業務を適正に実施します。
◆介護保険の財源
介護保険事業費の財源は、法律で負担する区分が定められています。
国(25.0%)、宮城県(12.5%)、名取市(12.5%)の公費負担と被保険者からの保険料収入で50.0%ずつ負担します。
保険料収入のうち、第1号被保険者(65歳以上の方で23.0%)、第2号被保険者(40歳から64歳までの方で27.0%)を負担します。
市が条例で定める介護保険料は、65歳以上の方(第1号被保険者)の保険料です。
◆介護保険サービスの利用の流れ
◆第1号被保険者1人あたりの給付年額の推移
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