《取組の例》
◇ロイロノートでの英語学習(岩沼西小学校)
ロイロノートは、カードを作ったり、それをつないでスライドショーを作ったりすることが簡単にできる教育支援システムで、児童に配布されたタブレット端末で使用することができます。
5年生の児童はロイロノートを活用し、英語で場所を尋ねたり、道案内をしたりすることができるように学習しています。
道案内で使う表現を記入したガイドカードを作成します。カードは、いつでも表現を確認できるように、英語の授業を行うイングリッシュルームに掲示しています。
道案内の英会話を聞き取りながら道順を把握した後、ロイロノートで掲示物と同じガイドカードを作成し、児童が道案内をする際に活用できるようにします。
最初に目的地までの道順を考え、次に現在地からどのような英語の表現を使って案内すればよいのか、自分でカードを選んでつなぎ合わせます。
自分でつなぎ合わせたガイドカードを見て、目的地まで案内するにはどうしたらよいか、試行錯誤しながら考えを整理します。
発音練習を行う際は、耳で聞くだけではなく、カードを見せ合うことで、さらに理解を深めます。カードを見ながら会話の練習を行うことで、スムーズに道案内ができ、徐々に自信を持って友達に伝えたり、発表したりできるようになります。
道案内の内容を全体で共有する際は、ガイドカードの内容をテレビに映し出しながら、黒板のマップを使います。
教師は、正しく道案内ができたかを確認します。児童は、表現が正しかったのかを振り返ることができます。
■まなびiスクール構想
~「主体的・対話的で深い学び」を実現するために~
Q.まなびiスクール構想って?
ICT(※)を活用して人々とさまざまな課題を解決する能力の素地を養う学校の実現を目指し、協働的に未来を創造することができる児童生徒を育てていくための計画です。
※ICT = Information and Communication Technology(情報通信技術)。
◇これまでの学校教育
「みんな一緒に、同じことを同じ方法で」
画一的な一斉授業を前提とした教育は、高度経済成長に大きく貢献した一方で、平均思考や受け身の姿勢を助長させ、個性が発揮しづらい風土を生み出してきた側面もあります。
「みんなで同じことができる」
「言われたことはできる」
◇これからの学校教育
「自分で考え、自分で選択を」
一人ひとりの好き、得意、良いところを生かし、児童生徒が自分で考え、動き、他者と学び合います。
学びのペースや方法、ゴールまでのルートは児童が選択し、自己決定を行いながら主体的に学ぶ学校を目指します。
自己の学びと他者の学びを共有しながら、学びを深めていく姿勢を育てていきます。
《取組の例》
◇授業 × DX(岩沼小学校)
児童に貸し出している1人1台のタブレット端末のアプリやクラウドを活用して、情報活用能力を育成し、個別最適な学びと協働的な学びの充実を図り、教職員による校務のDX(※)を行うなど、先進的な取り組みを進めています。教科書・動画・webサイト・図書資料などから教材を選択し、ノート・デジタルノートアプリ・ホワイトボードアプリ(ジャムボード)などから自分に合ったまとめ方(ツール)を選択して学習を進めます。
用語や事象を調べ、友達と対話し協議することで学びを深めるとともに、自分の考えを言語化します。それを友達に説明することによって理解していることが明確になり、学び直しにもつながります。
教師が全体で話すのは5分程度で、児童はタブレット端末に送られた学習計画を確認し、計画を立てて、自分のペースで学びを進めていきます。早く進む児童にはレベルを上げた問題がタブレット端末に送られ、一斉に学習する時よりも、多くの課題に取り組むことができるようになります。
※DX(デジタルトランスフォーメーション)…デジタル技術による業務や生活の変容。
問合せ:学校教育課
【電話】23-0728
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