文字サイズ
自治体の皆さまへ

市内の文化財散策

16/32

宮城県栗原市 クリエイティブ・コモンズ

(228) 洞泉院格天井(どうせんいんごうてんじょう)、前机(まえづくえ)、須弥壇(しゅみだん)
普門山(ふもんざん)洞泉院は、栗駒文字地区にある曹洞宗の寺院です。伊達政宗(だてまさむね)の重臣である茂庭綱元(もにわつなもと)によって創建されました。綱元は、寛永14年(1637年)に、廃寺となった古仙院(こせんいん)を洞泉院として再興し、岩ケ崎城主であった伊達政宗五男の宗綱(むねつな)と藩主政宗の霊を弔ったとされており、綱元自身の墓と伝わる石仏も近くにあります。
現在の洞泉院本堂は、天保(てんぽう)4年(1843年)に建築された建物で、内陣は天台宗様式の造りであり、格天井、前机、須弥壇が市有形文化財に指定されています。
格天井とは、角材を格子に組んでその上に板をはめ込んだ造りの天井です。洞泉院の格天井は江戸時代末期の作で、ケヤキ材で造られており、細かく仕切られた枠の中に、極彩色の花が描かれています。燭台、香炉、花瓶などの仏具を置くための前机は、江戸時代初期の作で、古仙院にあったものを移したとされており、総ケヤキ造で、見事な龍の彫刻が施されています。本尊を安置するための一段高い場所にある須弥壇は、江戸時代末期の作とされており、格天井、前机と同じく総ケヤキ造りです。
これらは、伊達政宗を支えた茂庭綱元の菩提所である洞泉院で、大切に引き継がれています。

種別:市指定有形文化財(工芸品)
指定日:昭和59年11月21日
所在地:栗駒文字愛宕下

問合せ:教育部文化財保護課
【電話】42-3515

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU