■令和6年能登半島地震
令和6年1月1日能登半島地震が発生し、石川県を中心とした北陸地方に甚大な被害が発生しました。
宮崎県では、能登半島地震に対し、職員の派遣や災害義援金募金活動などの支援を行っています。
▽職員の派遣状況
・県災害派遣医療チーム(DMAT):1月18日(木)~
・県保健師チーム:1月19日(金)~
・県職員チーム:1月29日(月)~
・県災害派遣福祉チーム(宮崎DWAT):2月6日(火)~
派遣は全国知事会長と防災担当大臣との協議により、国が統制することになっています。県では、今後もその要請に応じて対応できるよう準備しています。
▽県保健師チーム派遣報告会
1月19日から派遣されていた県保健師チーム(第1陣)が帰還し、活動報告会が行われました。職員は、震度6強を観測した石川県珠洲市で活動しました。
道路状況が悪く、金沢市から珠洲市まで通常3時間程度の道のりを、7時間近くかけての移動となりました。災害支援車両も多く、各地で渋滞が発生していました。
職員は、現地で避難所および住宅における住民の健康管理・衛生管理業務を担い、安全に留意しながら地区を徒歩で戸別訪問、住民の健康状態のチェックなどを行いました。
本県でも過去に口蹄疫などさまざまな災害に際し、全国の皆さまから温かい応援をいただきました。職員は、その恩返しの思いでしっかりと被災者に寄り添い、現地で活動しています。
▼派遣職員に聞く!
○日向保健所健康づくり課 課長 髙藤ユキ(保健師)
現地の方は、辛抱強い方が多く、自分よりも他の人を優先し、支援を遠慮される方が多かったのが印象的でした。現地で特に困っていたのは「生活用水」と「薬」です。水に関しては、トイレや洗濯が不便になるのはもちろん、衛生対策の基本である手洗いや歯磨きが不十分な状況では、感染症対策が困難でした。手持ちの薬がなく、薬の名前がわからないと処方が難しいため、財布など身近なものに薬剤情報提供書を入れておいたり、携帯電話に画像を残しておくことも有効です。
本県でも道路の寸断などにより支援が入るのに時間がかかることが想定されます。非常持出品・備蓄品を準備することで自衛力を高めるほか、平時の今こそ、簡易トイレなどの防災グッズを試しに使ってみることなどから準備をはじめましょう。
○危機管理課 主幹 横山史剛
当事者意識を持って現地に入りました。大規模災害時には、人的にも物的にも他県からの支援を必要とします。石川県では、国や関係機関職員300人以上が石川県庁に入り、各所管事務に応じた対応を行っていました。現地での各機関の支援活動を見て、本県でも、これらの支援を最大限に活用できるよう、オペレーションや情報共有の方法、執務室の確保や通信環境の整備など現在の本県の受援体制のあり方について改めて確認することができました。
南海トラフ巨大地震のリスクを抱える本県の今後の防災力や受援力を高めることを目的として、職員による現地確認も行われました。
※受援力:さまざまな支援を受け入れる能力のこと
■私たちがすべきこと ~南海トラフ巨大地震に備えて~
▽連絡方法や避難場所を家族で話し合いましょう
家族が離ればなれになった時の連絡方法や避難場所を事前に確認しておきましょう。大規模な災害が起きると電話やメールなどはつながりにくくなります。
▽非常持出品・備蓄品をチェックしましょう
家族構成を考えながら必要なものがそろっているか確認しましょう。また、保存状態や使用期限を定期的にチェックし、必要に応じて交換しましょう。
▽家や地域の危険箇所を把握しましょう
自分の住んでいる家や地域は、どんな災害が起こりやすいかを知っておきましょう。津波、浸水、土砂崩れなど場所によって注意する災害はさまざまです。
▽一人ひとりの役割を決めましょう
災害が発生したときの役割を決めておきましょう。高齢者や乳幼児がいる場合は、保護する役割の人も決めておきましょう。
お問い合わせ:
・危機管理課
【電話】0985-26-7618
・福祉保健課
【電話】0985-26-7074
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