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ワクチンで守れる命があります。~もっと知ろう、HPVワクチンのこと~(2)

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宮崎県三股町

■川越先生に「HPVワクチン」について聞きました
・副反応とHPVワクチンに因果関係はないと聞きました。分かっているつもりですが、やっぱり副反応が怖いです。
⇒平成25年4月からの定期予防接種の際には、副反応とされる症状がたくさん報告されましたが、厚生労働省の追跡調査ではその約9割が7日以内に回復しています。HPVワクチンの安全性はWHO(世界保健機構)も認めるところです。
ワクチンは体調のいいときに接種しましょうといわれますが、心の方も「これを打てば大丈夫」という明るい気持ちで接種することも、実はとても大切なことです。

・HPVワクチンって子宮頸がん予防ワクチンですよね?僕は男だから関係ないな…。
⇒そんなことはありません。
HPVワクチンはヒトパピローマウイルスの感染を防ぐものですが、このウイルスは男性から女性に、女性から男性に伝染することがあります。HPVが口の奥に感染すれば、中咽頭がんを引き起こす原因にもなります。男性がHPVやHPVワクチンへの理解を深めることは、女性を子宮頸がんから守るだけでなく、自分を守ることにもつながります。

・HPVワクチンは必ず3回打たないといけないんですか?
⇒それは、年齢とワクチンの種類によります。
9価ワクチンを15歳になるまでに1回目の接種を行った場合のみ、2回接種で終了することができます。しかし、その2回の接種は5カ月以上間隔を空ける必要があります。また9価ワクチンを15歳なってから接種する場合には3回接種します。従来からある4価ワクチンでは、年齢に関わらず3回接種します。

■データで見る子宮頸がんとHPVワクチン
県のがんに関する情報が掲載される「がんネットみやざき」によると、県内のがん罹患率は減少傾向にあり、胃がん、大腸がんの罹患率は全国より低い状況です。
しかし、子宮頸がん罹患率は、全国と比較して高い状況が続いています。
また、HPVワクチンの接種実施率は、年度を経るごとに増えているものの、県は全国と比較して低い状況が続いています。
なお、本町の実施率は公表されていないものの、県の実施率よりも低いことが分かっています。

HPVワクチンの定期接種実施率の推移

(単位:%)

■HPVワクチン相談体制があります
・接種後に不安があるとき
まずは接種した医療機関、かかりつけ医に相談
⇒より専門的な診療が必要な場合は宮崎大学医学部付属病院で紹介受診が可能。
・不安や疑問、困ったことがあるとき
町健康管理センターにご相談ください。
【電話】52-8481

■HPVワクチンは、キャッチアップ接種も行っています
HPVワクチンの積極的勧奨の差し控えにより、ワクチン接種の機会を逃した、次の生年月日の女性は、キャッチアップ接種の対象者として、公費でHPVワクチンを接種することができます。ワクチンの種類などによって接種のタイミング、回数が異なります。HPVワクチンに関することや接種を行っている町内の医療機関など、詳しくは町公式サイトをご確認ください。
対象者:平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれ
接種可能な期間:令和7年3月まで

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