くいまーるで、買い物に
くいまーるで、病院に
くいまーるで、銀行に
くいまーるで、三股駅に
くいまーるで、学校に
くいまーるで、〇〇〇に
■くいま(車)とまーる(周る)でくいまーる
平成19年から運行されているコミュニティバスくいまーるが、令和6年4月、新たに生まれ変わりました。令和4年度に策定した三股町地域公共交通計画に基づいて、「高齢者の買い物や通院」、「子どもたちの通学」などでの利便性を向上させるための再編です。
「私たちの日常生活に、くいまーるがどのように寄り添うことができるのか。」
本号では、コース、運賃やダイヤが改訂となったくいまーるについて、その変更点を紹介します。
■くいまーるって?
くいまーるは、平成19年4月に運行を開始した、三股町のコミュニティバスです。
コミュニティバスは、自治体などが地域住民の日常生活、通勤、通学への支援として運営するバスです。
人口減少や自家用車の普及により、地方では民間バス会社の運行路線や本数が減少。その結果、移動手段を確保することが難しい、いわゆる「交通弱者」への支援が求められるようになりました。
本町も、民間バス会社の運行する路線が廃止されたことなどから、コミュニティバス運行の検討が行われ、後にくいまーる誕生のきっかけとなりました。
3月までは、生活支援便が4路線、通学支援便が3路線、計7路線が運行されていましたが、4月からまちなかコース2路線を新設し、9路線に再編されました。
■生まれ変わったくいまーるポイント3選!
今回の再編でくいまーるがどのように生まれ変わったのか。そのポイントを紹介します。
(1)まちなかコースが新設!
新たにバス2台を追加導入し、市街地を巡回する上図のようなまちなかコース(1)とコース(2)を新設しました。巡回するバス停は同じですが、2つのコースはバスが逆方向に巡回します。
・コース内のバス停には、1時間に2回バスがやってきます。
・「JR三股駅前」には、1時間に4回バスがやってきます。
(2)新たにバス停17箇所を設置
「中原団地前」や「植木中央」をはじめとして、17箇所のバス停を新設しました。また、新たに2台のバスを導入しました。
(3)回数券が、よりお得に!
これまで、100円×12枚綴り(1000円)だった回数券が、100円×16枚綴り(1000円)となりました。なんと、4枚もお得に!
なお、これまで同様1乗車全線100円で利用できます。
■くいまーるの寄り添い方
都城警察署によると、三股町民で令和5年中に免許を自主返納した人は、104人、全て65歳以上の人だったとのことです。
令和6年4月1日時点で65歳以上の町民は7345人であるため、返納数は決して多い件数ではありませんが、毎年100人前後の人が免許を返納しているとのことです。
さらに、「運転は不安だが、自動車がなければ生活が難しい」と感じている人や、「いずれは自主返納を考えているが、現実的に、返納した後の生活が難しくなるのでは」と考えている人もいるかもしれません。そんな人に、くいまーるはどう寄り添えるのでしょうか。
今回は、そんな疑問に答えるべくバス停で話を聞いたり、実際に乗車し、利用者に話を聴いてきました。
■利用者の声
○今市在住 内村(うちむら)マリコさん
4月10日に免許を返納し、そのままくいまーるで役場に向かいました。返納日から1年以内に申請するとくいまーるの回数券をもらえると知り、申請してきました。(注1)
昨年5月に夫も免許を返納しましたため、これから夫婦2人で外出する際にはくいまーるを利用する機会もあると思います。今日は、その時のために、練習として乗ってみました。
(注1)12回分を10冊交付。町役場で申請。その他条件があります。
○下新在住 平部雅啓(ひらべまさひろ)さん
買い物や通院でくいまーるを利用しています。
今回の再編で、自宅近くを通るルートが新設され、非常に便利になりました。
○中米在住 白尾幸子(しらおさちこ)さん
10年以上前から、くいまーるを利用しています。最初はどう利用したらいいか分かりませんでしたが、乗っているうちに理解できました。
まちなかコースができて、とても便利になりました。また、日曜日以外毎日運行(注)しているので、買いだめしなくてよいので助かっています。1回の買い物の量が減り、移動が楽になりました。
乗車していると、他の乗客と話が弾むこともあり、とても楽しいです。
いつも乗っている人を見かけなくなると心配になり、久しぶりに会うと、とても安心します。くいまーるは、私にとってコミュニケーションの場です!
(注)年末年始(12月31日~1月3日)は運休します。
■運転手の声
○餅原在住 佐藤真由美(さとうまゆみ)さん
3月末まで、先輩運転手の指導のもと運転技術やコースなどを学び、4月から、本格的に運転手として勤務しています。
運転していると、お客さんから「がんばんなさいよ!」と声をかけてもらったり、本当にお客さんに支えてもらっていると感じます。
運転手同士では、乗務の合間で情報交換が行われています。
「小学生が●●から乗車して、◆◆で降車したから、次にあなたが乗務する便で乗車するかもよ。」
そんな情報交換を行っていた矢先、その小学生が乗るべき(だろう)車線とは反対車線に立っているのを見つけたので、声をかけました。どうやら、間違って反対車線で待っていたようです。情報交換によって乗り間違いを避けることができました。
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