文字サイズ
自治体の皆さまへ

第59回全国糖尿病週間(2023年)に寄せて

11/24

宮崎県五ヶ瀬町

県立宮崎病院 糖尿病・内分泌内科 医長 土持若葉
毎年11月14日は、世界糖尿病デーです。インスリンを発見したカナダ人の医学者・フレデリック・バンディング博士の誕生日にちなんで制定されました。
2021年の世界の糖尿病患者数は5億3,700万人で、世界の成人の10人に1人が糖尿病有病者であることを示しています。2045年までには7億8,300万人まで増加すると予想されており、自分自身や家族、友人など、周囲の誰かに糖尿病と診断されている人がいるかもしれないということを表しています。
糖尿病は網膜症・腎症・神経障害(糖尿病3大合併症』の他、生命の危険を伴う合併症を引き起こすことが知られています。糖尿病をマネジメントすることは、合併症や感染症のリスクを減らし、糖尿病患者さんが健康な人と変わらぬ日常生活を送れることに繋がります。
糖尿病とうまく付き合うために重要なことは「糖尿病のマネジメントを孤独な戦いにしない」ことです。糖尿病患者さんを支える周囲の人々の、糖尿病への正しい理解が必要です。当人だけでなく周囲の人にとっても長期戦であるからこそ、糖尿病患者さんと周囲の人々が正しい理解で知識を共有しておく必要があります。全国糖尿病週間にあたって、患者さんには糖尿病についての知識を深めてほしいですし、糖尿病ではない皆さんにも糖尿病を正しく理解し、患者さんを支えてほしいと思います。この機会に糖尿病についてみんなで考えてみましょう。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU