決算とは、町の実際の収支をまとめた「実績」にあたります。令和5年度に皆さんに納めていただいた税金や、国・県などから町に入ったお金がいくらで、どのように使われたかをお知らせします。
令和5年度地方財政状況調査(決算統計)より
[用語解説]
≪歳出≫
民生費:高齢者などの福祉、子育て支援の経費など
衛生費:健康促進などに要する経費
公債費:借金を返済するための経費
物件費:光熱費、消耗品費など
繰出金:特別会計などへ繰り出したお金
≪歳入≫
地方譲与税:国が徴収して町に譲与した租税
地方交付税:国税の一部を、一定の基準により国が交付する税
地方債:建設事業や災害復旧などの財源となる借入金
■決算チェック3 一般会計の決算状況
令和5年度の五ヶ瀬町の一般会計の決算状況について、決算総額は歳入が59億6,937万4千円、歳出が56億7,362万1千円となりました。前年度と比較すると歳入で7億9,826万円の増(対前年比15.4%の増)、歳出で7億7,129万2千円の増(対前年比15.7%の増)となっています。
歳入総額から歳出総額を差し引いた残額は2億9,575万3千円となり、そこから翌年度の繰越事業での必要な財源分として2億6,316万1千円を差し引いた、3,259万2千円が最終的な残額(黒字)となりました。このお金は1,629万6千円を基金に積み立て、残りは引き続き翌年度の必要な財源として活用することになっています。
歳入・歳出のそれぞれの内訳として、歳入については、依存財源(町自体で確保できない収入:主に交付税や国・県からの支出金、町の借金)が46億4,049万円で全体の77.7%で、その中でも特に地方交付税が全体の42.2%と大きな割合を占めており、依存財源に頼らざるを得ない状況となっています。
歳出については、ふるさと応援寄附金の大幅な増収による返礼品及び手数料等の事務費の増で、物件費が前年比21.8%の増、物価高騰対策に伴う住民税非課税世帯等臨時特別給付金及び低所得者の子育て世帯臨時特別給付金支給実施により、扶助費が前年比17.4%の増、五ヶ瀬町国民健康保険病院の西臼杵3町病院再編による経営統合に伴う留保財源確保を目的とする病院事業会計繰出金の大幅増加により、補助費が前年度比22.9%の増、令和4年災の災害復旧事業が本格化したことに伴い災害復旧事業費が前年比57.2%の増、ふるさと応援寄附金の当該年度充当残を応援基金への積立てを行ったことから、積立金が前年度比14.6%の増となり、全体としても前年度比15.7%の増となりました。
■決算チェック4 健全化判断比率と公営企業における資金不足比率
自治体の財政破綻を未然に防ぎ、財政状況の悪化した団体に対して早期健全化を促すため、財政判断指数表を公表することが義務付けされています。本町は、次のとおりいずれも早期健全化基準以下となっています。
※早期健全化基準は、本町の標準財政規模に基づく比率
(1)実質赤字比率:一般会計の赤字の割合
(2)連結赤字比率:全ての会計の赤字の割合
(3)実質公債費比率:借金の返済にどれくらい支払っているかの割合
(4)将来負担比率:将来どれくらい負担が見込まれるかの割合
(5)資金不足比率:公営企業会計の資金不足を料金収入等と比較して指標化したもの
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