病気やけがで医療や介護が必要になったとき、どこで生活したいですか?自分らしい生き方を話し合ってみませんか?
誰でも、いつでも、命に係わる大きな病気やケガをする可能性があります。命の危険が迫った状態になると、約70パーセントの人が医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりできなくなると言われています。どこでどのような医療や介護を望むかを、自分自身で前もって考え、周囲の信頼する人たちと話し合い共有することが大切です。
(厚生労働省人生会議(ACP)リーフレットより)
希望する医療やケアについて話し合うこと(人生会議:ACP)の詳細はP12へ
宮崎市民(40歳から64歳)へのアンケート調査では、病気や介護が必要になっても、約半数以上の人が「自宅で過ごしたい」と回答しています。住み慣れた自宅で自分らしく暮らしたい…。この願いを実現するのが「在宅療養」です。
Q.あなたがもし介護や病気療養が必要になったとき、日常生活をどのように過ごしたいと思いますか。
・医療や介護サービスを受けながら自宅で過ごしたい 49.7パーセント
・医療での治療を優先し病院で過ごしたい 14.3パーセント
・高齢者向けの施設に入り過ごしたい 18.8パーセント
・分からない 13.9パーセント
・その他、無回答 3.3パーセント
令和5年1月実施 宮崎市介護予防・日常生活圏域ニーズ調査
◆在宅療養では、さまざまな職種の専門スタッフが連携を図り、ご本人やご家族をサポートします。
在宅療養のイメージ
・かかりつけ医
・薬剤師
・病院
・歯科医師・歯科衛生士
・地域包括支援センター・ケアマネジャー
・ヘルパー・入浴サービスなどの介護保険サービス
・訪問看護ステーション
・リハビリ専門職 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士
→ご本人・ご家族
さまざまな専門職がチームとなって医療・介護を提供
◆事例1 退院後から在宅生活へ
Aさん
・90歳
・1人暮らし
・子どもは遠方で生活
脳梗塞で倒れて入院。手術後、治療やリハビリを受けて1か月後に退院できることになった。しかし、脳梗塞の再発防止や手術後の健康管理、長い入院生活で足の力が弱るなど、退院後の生活に不安がでてきた。
退院予定日決定
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退院前相談
(退院後も安心した在宅療養生活を送れるよう、医療関係者とご家族、ケアマネジャーなどが情報共有を図る)
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地域包括支援センターなどに相談
・介護保険の申請
・ホームヘルパー(訪問介護員)の利用
・訪問看護の手配(血圧測定や身体状態の観察など)
必要なサービスなどをご本人・ご家族と一緒に検討します
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在宅生活の再開
ご本人の不安や生活課題に合わせ、訪問看護など必要なサービスの準備が始まります
◆事例2 自宅内で転倒し介護が必要に
Bさん
・80歳
・妻と2人暮らし
・子どもは近くにいるが別居
自宅で生活しているなかで、転倒してしまい1人で入浴することが困難に。足・腰の痛みもあり、自宅での生活に不安がでてきた。
自宅で転倒し体が不自由に
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1人で入浴が困難になり、自宅の改修などが必要
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地域包括支援センターなどに相談
・通院リハビリなどの利用(運動などの身体機能回復をサポート)
・自宅に手すりを付けるなど自宅改修補助
必要なサービスなどをご本人・ご家族と一緒に検討します
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在宅生活の継続へ
自宅の浴室改修や、要介護状態にならないための介護サービスの準備が始まります
◆体力の衰えの不安、生活上の困りごとは地域包括支援センターにご相談ください!
「地域包括支援センター」は、高齢者の暮らしを総合的にサポートします
地域包括支援センターの一覧は、市ホームページをご覧ください。
◆お知らせ 住民公開講座が開催されます!知っておきたい在宅療養~私が選びたい場所~
日時:11月19日(日)午後1時30分から午後4時まで(午後1時開場)
会場:宮崎市郡医師会館
申し込み・問い合わせ:宮崎市郡医師会地域包括ケア推進センター(大字有田1173番地)
【電話】77-9106
●[SDGs3]すべての人に健康と福祉を
あらゆる年齢のすべての人びとの健康的な生活を確保し、福祉を促進する。
問い合わせ先:地域包括ケア推進課
【電話】21-1773【FAX】31-6337
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