消防士は365日昼夜を問わず、火災現場の消火活動、豪雨や台風による洪水・土砂・竜巻など自然災害時の救出活動、傷病者の応急処置と救急搬送など、地域住民の安全を守るために大きな役割を果たしています。近年は女性の消防士も増え、本市消防局では10人の女性がさまざまな分野で活躍しています。今回は私たちの暮らしを守る消防の仕事について紹介します。
◆女性も活躍中!救急の最前線で働く救急救命士
▽救急救命士とは?
救急車に乗り込んで事故現場や急病人のもとへかけつけます。病院へ搬送するまでの間に、特定の器具を用いた気道の確保、輸液や薬剤投与など高度な救命処置を行います。1分1秒を争う救急現場で適切な処置をする救急救命のスペシャリストです。
▽実際に救急救命士として働く職員に聞いてみました
(北消防署 きざき)
Q.救急救命士になりたいと思ったきっかけは?
A.中学生のときに「がんばろう東北 子どもたちふれあい交流事業」で被災地へ行き、最前線で働く消防隊員を見て、自分も人を助ける仕事がしたいと思いました。
Q.救急救命士のやりがいは?
A.救急の現場では1分1秒が救命を左右します。目の前の命を救命できるように活動しますし、日ごろから訓練を重ねています。救命できたときは本当によかったと思います。
▽24時間365日要請を受けてただちに出動します
ある1日の勤務
8時30分 勤務交替
9時 点検・救急出動(交通事故、急病)
10時30分 報告書作成、訓練
11時30分 救急出動(急病)
午後0時30分 救急出動(急病)
午後1時30分 休憩
午後2時30分 救命講習
午後4時 救急出動(交通事故)
午後7時 夕食、入浴
午後8時 救急出動(交通事故、急病)
午後10時 報告書作成
午後11時 仮眠
1時 救急出動(急病)
2時 仮眠
4時 救急出動(急病)
6時30分 報告書作成、資器材・車両整備
8時30分 勤務交替
◆本当に必要か考えて 救急車の適正利用をお願いします
令和5年の救急車の出動件数は、過去最多の21713件でした。これは1日平均約59件で、約24.2分に1回出動していることになります。そのうち約4割が軽症でした。令和6年は前年を上回る出動が続いています。
本当に救急車を必要とする人を救うため、救急車の適正利用にご協力をお願いします。
▽救急車出動件数・搬送人員数の推移
救急車出動件数・搬送人員数:
令和2年 16345件・14354人
令和3年 17535件・15245人
令和4年 19754件・16849人
令和5年 21713件・18130人
▽救急車が現場へ到着するまでに要した平均時間
2013年 8分
2023年 10.3分
約24.2分に1回の頻度で出動しています!(約4割が軽症)
◆このような場合の利用は控えましょう
・交通手段がないから
・優先的に診てもらえるから
・どこの病院に行けばいいか分からないから
・夜間・休日の診療時間外だったから
・救急車は無料だから
◆さまざまな分野で女性が活躍中!
▽救助隊 女性救助隊員の道を切り開きたい
消防隊で7年活動するなかで救助隊の仕事にあこがれ、今年、宮崎県初の女性救助隊員になりました。山岳遭難や海や川でおぼれている人を救助します。女性の救助スペシャリストを目指したいです。
-南消防署 こだま
▽指令 言葉で救命につなぐ大切な役割
21年間さまざまな部署を経験し、現在は子育てをしながら仕事をしています。通報者から状況を聞き取り、消防車や救急車が到着するまでの対応や処置を伝えます。冷静に対応し救命へつなげられるよう心がけています。
-指令課 はせがわ
お問い合わせ先:消防局警防課
【電話】32-4903【FAX】27-8675
◆消防団があなたの住む地域を守っています!
▽消防団の活動を知っていますか?
消防団は、郷土を愛し「自らの地域は自らで守る」という精神で、普段は仕事に就いている地域住民が、地域防災のリーダーとして、住民の安心と安全を守るという重要な役割を担っています。消火活動のほかに、地震や風水害などによる大規模災害時では、救助救出活動、避難誘導などにあたります。普段は、訓練、火災予防啓発活動、応急救護指導などを実施しています。
宮崎市消防団のプロモーション動画もぜひご覧ください
▽消防団員募集中!
あなたの力で救える命があります。私たちと一緒に「大切な人・地域」を守りましょう!
お問い合わせ先:消防局総務課
【電話】32-4902【FAX】27-8675
◆これから乾燥する季節!火災に注意しましょう
○10年たったら交換!住宅用火災警報器をチェック
令和5年 建物火災件数65件
住宅用火災警報器は、火災により発生する煙を感知し、音や音声により警報を発して火災の発生を知らせます。住宅用火災警報器は火災を感知するために常に作動していて、その寿命は10年と言われています。定期的に作動確認を行い、設置後10年を目安に交換しましょう。
[寿命は10年]
○林野火災に気を付けましょう
令和5年 林野火災件数7件
・枯草などがある、火災が起こりやすい場所では、たき火をしない。
・たき火から離れるときは完全に消火する。
・強風時や乾燥時に、たき火、火入れをしない。
○放火に気を付けましょう
令和5年 放火の疑い6件
・家の周りに燃えるものを置かない。
・敷地内の出入口(門など)、物置や車庫などは施錠する。
・人感センサー付き外灯などで家や駐車場の周囲を明るくし、防犯カメラを設置する。
◆インフォメーション
『住宅防火防災推進シンポジウム』
住宅の防火対策の重要性や住宅用防災機器などの普及、家庭の地震対策の推進などを目的にシンポジウムを開催します。本シンポジウムではタレントのダニエル・カールさんを招いてのトークショーや住宅用防災機器の紹介、パネルディスカッションなどがあります。誰でも自由に参加できます。
日時:12月21日(土)午後1時から午後4時
場所:JA・AZMホール(霧島町1-1-1)
料金:無料
テーマ:「地域ぐるみで考えよう!住宅防火と防災対策」
内容:ダニエル・カールさんのトークショー、パネルディスカッション、消防車両展示など
申込:不要
顔出しパネルが誕生!!
子どもたちの防火防災意識向上のためのパネルを作成しました。イベント会場に登場します。ぜひ一緒に写真を撮影して楽しんでください。
◆宮崎市消防局 公式インスタグラム
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お問い合わせ先:消防局予防課
【電話】32-4904【FAX】27-8675
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