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自治体の皆さまへ

残そう!伝統的建造物群保存地区

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宮崎県日南市

日南市では飫肥地区の町並みを構成する建造物、門、塀、石垣、生垣などの歴史的なまとまりをもつ地区を伝統的建造物群保存地区として定め、昭和52年に国より「江戸時代初めの頃の地割とほぼ同じで、石垣などよく保存されており、我が国にとってもその価値は高い」として、九州で最初に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。

■飫肥地区の伝統的建造物
(1)街路に面した外構には石垣を巡らし、石垣の上には漆喰塀や板塀を巡らす場合もあり、塀の支えに飫肥石の控え柱が使用されています。
(2)江戸・明治期の武家屋敷は基本的に茅葺きで、下屋のみが飫肥瓦でした。
(3)南九州の高温多湿な土地柄のため主屋の床面を高くし、束柱が1mぐらいになることもあります。

■伝統的建造物群保存地区内での現状変更について
伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)では、飫肥の町並みを保存・整備していくための決まりが設けられています。この決まりは、本物の町並みを残していくために大切なものです。
伝建地区内では、すべての建築物など(建物だけではなく、石垣や門などの工作物や生垣のような環境物件も含みます)について、その現状を変える行為を行う際には、あらかじめ日南市および日南市教育委員会(生涯学習課)に申請し、許可を受ける必要があります。
伝建地区では、住民が暮らしながら伝統的建造物群を保存することが前提となっておりますので、保存活動に対する市民の皆さまのご理解とご協力をお願いいたします。
ただし、非常災害のため必要な応急措置として行う行為や仮設の工作物の新築、間伐・枝打ちなど通常の管理行為、軽微な行為は、許可を必要としません。不明な場合は、事前にご相談ください。

◇許可が必要な行為
(1)建築物その他の工作物(以下「建築物など」という。)の新築、増築、改築、移転または除去
(2)建築物などの修繕、模様替えまたは色彩の変更でその外観を変更することとなるもの
(3)宅地の造成その他の土地の形質の変更
(4)木竹の伐採
(5)土石類の採取
(6)水面の埋立て

日南市伝統的建造物群保存地区保存条例第4条第1項より抜粋

■修理・修景事業のための経費の補助
伝建地区内では、飫肥の景観を維持し、良くしていくため、保存すべき物件となっている伝統的建造物の修理(調査に基づいて、本来の姿に戻す行為)や戦後建設された建物や塀、門などの工作物の修景(歴史的風致に配慮した新築、改築、増築などの行為)事業への経費の補助制度を設けています。

◇補助内容
・建築物などの外観に対する補助
※通りから望見できる範囲のみ
・補助率100分の80以内

補助を受けるためには、工事の図面などを作る前に、まずご相談をしていただく必要があります。
ただし、内容によっては、補助が受けられない場合や、補助対象工事をお待ちいただくことがあります。

問い合わせ:生涯学習課
【電話】31-1145

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