本市東郷町坪谷出身の歌人・若山牧水が昭和3年(1928年)9月17日に、静岡県沼津の自宅で亡くなってから、今年で96年となります。
命日にあたる9月17日に、第74回牧水祭(日向市・日向市教育委員会・日向若山牧水顕彰会主催)が、坪谷で開催されました。
若山家親族の方、群馬県みなかみ町牧水会、若山牧水延岡顕彰会など市外からも多くの人が参加され、牧水生家横の歌碑に献酒を行い、近代短歌史に偉大な足跡を遺した牧水を偲びました。
歌碑祭終了後、ふるさとの家に会場を移し、偲ぶ会を開催。坪谷小学校児童による牧水の歌斉唱から始まり、「牧水と私たち~迢空賞受賞者が語る牧水~」と題し、伊藤一彦若山牧水記念文学館館長と東郷町越表出身の歌人・吉川宏志氏の対談が行われました。
吉川氏は牧水の歌について「現代の短歌はリズムが細かく、また、ネットでの発表も多いため、音声化されず目で見て終わり、歌が消費されている。一方、牧水の歌はリズムが大らかで、音声化されることで人々に愛誦(あいしょう)され、心を励まされる歌になっている」と評しました。
また、第一次世界大戦後に詠まれた次の歌も取り上げ、自然詠が有名だが、社会を詠んだ歌も残していることも紹介しました。
※歌は本紙をご覧ください。
偲ぶ会の終了後には懇談会も行われ、食事を楽しみながら、お互いの親睦を深めました。
問い合わせ:スポーツ・文化振興課若山牧水・文化振興係
【電話】66・1038
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