地域の課題解決や活性化のため、まちづくり協議会や自治公民館、NPO、各種団体などによる主体的で意欲的な取り組みが行われています。今回は「山之口地区まちづくり協議会」の取り組みを中心に紹介します。
■誰かがやってくれるではなく、自分たちでやろう
全国的な少子高齢化の進展により、地域の担い手不足や絆の希薄化が進み、地域活力の低下が危惧されています。このため、誰もが安心して住み慣れた地域で暮らせるよう、住民やさまざまな団体、行政などが積極的に協働の取り組みを進めています。
本市においても、住民主体のまちづくりを進めるため、平成22年度から各地区でまちづくり協議会が発足。市は、地域の課題を地域の力で解決する取り組みを支援するために、平成25年度から都城市地域活性化事業を展開しています。
■デジタル技術を活用した地域課題解決の取り組み(山之口地区)
山之口地区では、地域の魅力発信や課題解決などにデジタル技術を積極的に活用しています。
同地区の史跡や文化財、名産品・食文化などの地域資源を紹介する動画や「山之口よかとこお散歩マップ」を作成。地域内外へ発信しているほか、地域の観光資源をバーチャル空間で体験できるよう展開しています。また、民俗芸能の動作をデジタルデータ化し後世への継承活動に取り組むなど、地域の魅力発信とともに民俗芸能の後継者不足という地域課題の解決にも取り組んでいます。
このほか、競泳オリンピックメダリストの松田丈志さんや戦場カメラマンの渡部陽一さんなどの著名人を講師に招き子ども向けの講演会を実施するなど、住民自ら特色ある取り組みを展開しています。
※詳しくは、山之口地区まちづくり協議会ホームページを確認ください
◆デジタル技術により民俗芸能を後世に残していきたい
(山之口地区まちづくり協議会 会長 有川俊一郎さん)
山之口地区には多くの民俗芸能が残されている一方で、その後継者不足が深刻な課題です。そこで当協議会では、デジタル技術を活用して踊りなどをモーションキャプチャ3D化し、データで後世に残すための取り組みを始めました。本データは当協議会ホームページに掲載していて、細部の動きも分かるので普段の練習にも活用しています。
今後も、同地区の活性化に向けたさまざまな取り組みを行うとともに、魅力を地域内外に発信していきたいです。
問い合わせ:地域振興課
【電話】23‒7146
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