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【特集 SPECIAL FEATURE】全ての人が子育てを応援するまちにー 1

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宮崎県都城市

奇跡の連続で生まれてくる命。命がけの出産を経てやっと会えた赤ちゃんを抱いたとき、この上ない幸せを感じるもの。
愛おしい我が子の育児は、2・3時間おきの授乳やおむつ替え、夜泣きをすれば泣き止むまであやすなど、小さな命を守るため毎日24時間必死で、悩み、時にはつらいと感じることもあるでしょう。
小牧希美さん(下川東在住)は、9月に次男の桜久さんを出産し、現在育児休暇中です。夫の祐介さんは育児に積極的ですが、起業して日が浅く、夜遅くに帰宅することもしばしば。保育園から帰宅した2歳の長男・桜史郎(おうしろう)さんと生後間もない桜久さんを見ながら家事をこなすことは困難で、市内に暮らす母親が頻繁に手助けに来ています。サポートを心強く思う一方で、「日常的に親へ大きな負担をかけてしまっている」という悩みを抱えながらも日々育児に向き合っています。
減り続ける日本の出生数。少子化は未婚率の上昇をはじめ、さまざまな要因がありますが、国は母親に育児が集中する「ワンオペ育児」など社会全体の構造・意識を変える必要があるとしています。これらの現状を踏まえながら、本市では、育児や保育に関する経済的負担や仕事との両立による時間的・精神的負担の軽減を図るための※支援を行っています。
※本市の子育て支援策の詳細は、本紙10月号で特集。合わせて一読ください
また、市内では子育て支援センターや子育てサークル、子育て支援団体など、子育て世代に寄り添った活動も活発に行われています。
支援が充実する一方で、子育てに負担を感じながらも周りに頼ることに躊躇(ちゅうちょ)して、助けを求める一歩を踏み出せない人もいる現状があります。
今回の特集は、子育て期間中で特に負担が大きいといわれる乳幼児期に焦点を当て、当事者や支援団体の声を聞き、専門家にインタビューを行いました。本特集により、子育て中の人もそうでない人も現状を知ってもらい、地域全体で子どもを育てていくために自分に何ができるか考えるきっかけになることを願っています。

■子育てにはさまざまな負担感がー
子育ては多くの喜びをもたらしますが、次のアンケート結果が示すとおり、さまざまな負担感も伴います。

Q 子育て(家事・育児)に関して、負担に思うことは何ですか?
複数回答可
・子育てに出費がかさむ 55.6%
・自分の自由な時間が持てない 46.0%
・子育てによる精神的疲れが大きい 43.1%
・子育てによる身体の疲れが大きい 42.6%
・子どもが病気のとき 33.0%
・仕事が十分にできない 16.3%
・夫婦で楽しむ(過ごす)時間がない 16.3%
・負担に思うことは特にない 8.7%
・子育ての大変さを身近な人が理解してくれない 6.9%
・その他 1.6%
資料:令和2年度少子化に関する国際意識調査

保護者などが感じる負担はそれぞれ異なりますが、増加する虐待件数や子どもの貧困などの問題もあることから、子育てを社会全体で支える必要性が高まっています。このような背景の下、本市および関係団体は全力で「こどもたち」を応援することを宣言しました。

~こどもまんなか応援サポーター宣言~
子どもや子育て中の皆さんが気兼ねなく支援制度やサービスを利用できるよう、あらゆる場で、年齢・性別を問わず全ての人が、子育てを応援する社会の実現を目指して取り組んでいます。
(こども部 甲斐柚花(ゆうか)技師、田原菫(すみれ)技師)

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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