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都城島津伝承館 特別展 室町時代の文化と南九州 ー動乱の世の島津氏・北郷氏ー

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宮崎県都城市

室町時代は、前半に南北朝内乱、後半に戦国の動乱が起こるなど、社会的に安定した時代ではありませんでした。一方で、文化面に目を向けると「北山文化」や「東山文化」と呼ばれる多様な文化が出現し、現代まで影響を及ぼす文化的要素が形作られた時代でもあります。
南九州では、島津氏や北郷氏(のちの都城島津氏)らが勢力を拡大。彼らは鎌倉時代以来の在地領主らとの勢力争いを続ける一方で、京都を中心とした中央との関わりを通じて、学問や和歌などの教養を積極的に吸収しました。
本特別展では、室町時代に発展した文化や、それらが南九州や都城地域へどのように波及していったのか、貴重な文化財を展示しながら紹介します。

■主な展示史料
○重要文化財 紺糸威紫白肩裾胴丸大袖付(こんいとおどしむらさきしろかたすそどうまるおおそでつき)(都城島津邸所蔵)(前期展示)
同時代に流行した「胴丸」というタイプの甲冑(かっちゅう)。要所に竪引両・下り藤紋、金具に島津本家の家紋を使用した鮮やかな仕上がりです。

○瀟湘八景図屏風(しょうしょうはっけいずびょうぶ)(岡山県立美術館所蔵)(後期展示)
瀟湘八景は、中国・瀟湘地方の八つの景色を描く水墨画の画題の一つで、日本でも同時代以降に流行しました。
本屏風の作者・雪村周継(せっそんしゅうけい)は室町時代後期の画僧で、多くの中国絵画を学びました。また、雪舟の画風を学んだともいわれています。

○重要文化財 伊勢守心得書(いせのかみこころえがき)(東京大学史料編纂(さん)所所蔵)(後期展示)
島津氏に仕えた武将・上井覚兼(うわいかくけん)が記した書。和歌や茶道などを含めた武人の教養について説いています。

■特別展概要
会期:10月19日(土)~12月1日(日)
※月曜日は休館(祝日の場合、その翌日)。11月12日(火)は、展示替えのため休館
観覧料:一般400円(300円)、高校・大学生300円(200円)、中学生以下無料
※( )内は20人以上の団体料金。11月3日(日・文化の日)・23日(土・島津発祥まつり)は観覧料無料

■関連イベント
○特別展関連講演会「南九州の武家文化人たちー中近世移行期の島津家を支えた〈文化〉の力ー」(無料)
日時:11月4日(月) 13時30分~
場所:ウエルネス交流プラザ
講師:立教大学文学部鈴木彰教授
定員:120人
※申し込み順
申込み:10月8日(火)~11月1日(金)に申し込みフォームから申し込み

○島津de秋の陣! 2024
日時:10月27日(日) 10時~
場所:都城島津邸
内容:武道体験や木製ペンダントづくり、特別展解説ツアーなど

問い合わせ:都城島津邸
【電話】23-2116

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