■中尾之城(都島町)
中尾之城は、都城跡を構成する※曲輪(くるわ)の一つで、本丸(現都城歴史資料館)の南西に位置します。
平成3年度と平成29年度に行った調査では、建物跡や16~18世紀頃の陶磁器、曲輪への出入り口である虎口(こぐち)からは通路の痕跡を発見。中尾之城の西側では、幅約20m、深さ約6mの空堀が見つかりました。この堀は都城跡の外堀で、堀としての機能を維持するために崩落や洪水で内部が埋まるたびに掘り直していたことが分かっています。
さらに、発見された建物跡や通路跡などと古絵図を比較した結果、本遺跡は比較的良好な状態であることが判明。これらのことから本遺跡は、当時の様子をうかがい知ることができ、都城跡の実態を解明するうえで貴重な遺跡といえます。
※城の中に造られた区画のことで、“丸”とも呼ぶ。本丸を中心に二の丸、三の丸と呼んだり、方角で西の丸、北の丸と呼んだりする
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