■火焔型土器のころの都城の土器
「縄文土器」と聞くとどのような土器を想像しますか。
よく教科書に掲載されている「火焔(かえん)型土器」を想像する人が多いかもしれませんが、この土器は新潟県などの限られた地域でしか見つかっていません。この土器が多く作られていた約4500年前、都城盆地ではのこぎりの歯に似た模様を描く「大平式(おおひらしき)土器」と呼ばれる土器が使われていました。この土器は大隅半島を中心に南九州でしか見つかっていない土器で、市内では平成5年に岩立(いわだて)遺跡(五十町)の発掘調査で見つかりました。火焔型土器のような派手さはありませんが、繊細さとユニークな模様を持ち合わせています。
※都城歴史資料館で展示中
問い合わせ:文化財課
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