●産業建設委員会
所管事項:防災・消防機関、産業振興部、建設部、農業委員会に関する事項
▽防災力向上のため地域での共助を
「地区に応じた防災対策は?」
高校生 大坪 ひなたさん
Q.
市内の各地区、各年代に合わせた防災対策は講じられているのか。また、地域住民の防災意識の向上について、どのような対策を講じているのか。
A.
市内全22地区の自主防災会が、地区の状況を踏まえた避難訓練や避難所開設訓練、防災の啓発活動を実施している。子どもや高齢者、障害者などを災害から守るため、法令に則して市独自の取り組みも行っている。防災意識の向上には、市内の防災士で組織する氷見市防災士ネットワークが防災講習会を開催しているほか、自主防災会に地区防災計画の作成を依頼するなど、防災意識の醸成を図っている。
▽農林産物の新商品開発とふるさと納税の推進を
「事業者を支援する施設・制度は?」
自営業 鈴木 広美さん
Q.
新たなふるさと納税返礼品事業者の開拓にはどのような課題があり、返礼品事業者への周知や支援にどう取り組むのか。農林産物を活用した新商品開発を促進するため、市内に専門的な調理器具などを備えたシェアキッチンを整備できないか。
A.
返礼品事業者の新規登録に関心を示さない事業者が多いことが課題であるため、ふるさと納税の認知度向上を目的とした登録説明会を開催している。広報ひみで募集記事を掲載しているほか、新商品開発やテスト販売などの経費の一部を補助している。シェアキッチンについては、氷見市農協が調理のレンタルスペース「食彩工房ひみ」の貸し出しを行っているので、ぜひ活用していただきたい。
▽地域資源を生かした企業誘致を
「企業誘致の実績と今後の展望」
自営業 佐藤 文敬さん
Q.
過去10年の企業誘致活動では、どんな業種にどのようにアプローチしてきたか。企業誘致の対象を氷見の地域資源を生かせる企業に絞り、毎年の目標を決め、得られた情報を基にアプローチする手法がとれないか。
A.
業種を特定せず、県や関係機関などとのネットワークを活用した情報収集に努め、誘致活動を行ってきた。本市に関係がなかった企業が進出することは、ハードルが高いことから、既存の市内事業者への支援や関連企業へのアプローチを行った結果、関西の企業の進出などが決定した。本市の産業や地域資源にマッチした企業へのアプローチについては、他市の事例などを参考にしながら検討したい。
▽安全安心な公園整備で子育て世代の交流促進を
「公園の管理や整備の現状は?」
大学生 平井 柚衣さん
Q.
地域住民や親子連れが安心して訪れることのできる公園の管理や整備が重要だが、現状はどうか。今後の公園の管理や整備について、課題と解決策をどう考えているか。
A.
市では公園内にある遊具の点検や修繕のほか、トイレの清掃や樹木の剪せん定てい、照明やフェンスなど、公園にある全てのものを管理している。これまでは整備が優先されてきたが、少子高齢化で公園の利用人口が減少傾向にあり、整備から管理にシフトするものと予想され、公園の集約や廃止・撤去も必要になってくる。整備と管理をバランスよく行い、安全で安心な公園を提供していきたい。
▽ワインバレー構想のマーケティング戦略は
「人材確保や市のサポートは?」
団体職員 中 優斗さん
Q.
余川・八代・十二町の3地区でワイン醸造用ブドウの畑を拡充する際の人材確保の方法は。ターゲットとする客層や他のワイン産地と比べた氷見のワインの魅力や特徴は何か。市はどこまで関与するのか。
A.
事業者からは、農業科のある高校や求人情報サイトで募集するほか、市と共同して事業計画地区の住民へ呼びかけることで人材を確保すると聞いている。ターゲットとする客層は経済的に豊かな層になると推察している。「さかなのまち氷見」のブランドとして魚料理に合うワインを生産し、他産地との差別化を図る。遊休農地の紹介のほか、「ふるさと融資」による無利子貸付など資金面でも支援していく。
■産業建設委員長報告
会社員 小林 祥晃さん
令和4年度の氷見市へのふるさと応援寄附金の納入額は6億円に到達した。(店頭で直接寄付を受け付ける)「ぺいふる」の導入や返礼品の拡充が寄付額の増加につながったと考えられる。ふるさと応援寄附金の拡充は、地域振興プロジェクトの推進など氷見市の発展に重要な資金調達手段である。
寄付額をさらに増加させるため、農林業分野での6次産業化を開拓し、商品を魅力ある返礼品として活用する仕組みの確立を提案する。6次産業化の新規事業の立ち上げを行うのは小規模事業者が多く、低コストで試作できるような専門的な機器を備えたスペースの整備が必要。市内の空き店舗を活用した整備の推進を提案する。
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