■防災訓練を行いました
総務課 高田 英実
9月24日(日)に、砺波市内で震度6強の地震が発生したとの想定のもと、出町地区において砺波市総合防災訓練が行われました。今年度は砺波地域消防組合及び関係機関が中心となった訓練が市の防災訓練と併せて実施され、その訓練現場から発生した多数の傷病患者を当院において受け入れるという想定で訓練を行いました。当院におけるこのような実動訓練は、同じく砺波市総合防災訓練が出町地区で行われた平成27年度以来のことです。
午前8時30分、訓練開始の合図とともに、診療指揮所や診療エリアなどの部門を立ち上げ、その後各部門に割り当てられた職員で打合せなどを行い、患者の受け入れ準備を行いました。
午前10時過ぎに、複数の救急車両が訓練現場から当院正面入口に相次いで到着し、次々と模擬傷病患者が運び込まれてきました。現地で救急隊員によるトリアージ(災害などで一度に多数の傷病者が発生したときに、治療の緊急性や症状の重症度から治療の優先順位を色別に決定して、搬送、治療などを行うこと)を行っていますが、当院に到着した患者に対し再度トリアージを行って重症度を決定し、手首に取り付けられたトリアージタッグに示された色に応じた診療エリアへ移動して、診察や治療を行いました。今回は、電子カルテが使えないという想定であることから、カルテや放射線、検査オーダーなどはすべて紙に手書きで対応しました。
また、訓練は事前に職員に内容を知らせない「ブラインド訓練」として実施しました。高齢者施設の入所者や訪問看護ステーションの利用者を受け入れるなど、今までの訓練には無かったシナリオにも職員は概ね問題もなく応対できたように思います。こうして午前11時に訓練は無事に終了しました。
平成23年に発生した東日本大震災以降も、全国各地で地震による甚大な被害が相次いでおり、今年5月に石川県珠洲市で発生した震度6強の地震災害はまだ記憶に新しいところです。加えて、夏場を中心に全国各地で数十年に一度というような豪雨災害が毎年のように起きており、砺波市だけは大丈夫とはとても言えない状況であります。そのような中、今回の訓練は大変有意義なものであったと思います。今回の訓練を通じて、災害時における院内のライフラインや食料、飲料水、医薬品などの確保、医療機器やエレベーターなどの病院設備の動作などを普段から確認しておくことが重要であると感じました。災害拠点病院として、被災された住民へ迅速に的確な医療を行えるよう、今回の訓練を今後に活かしていきたいと思います。
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