長年、上関町の食生活改善や食育活動を行ってきた、食生活改善推進員協議会は令和6年3月末で約55年の活動を終えることになりました。
昭和44年度以降の食生活改善推進員登録者数は89名でしたが、様々な理由で退会され、令和2年度には9名、令和5年度には5名と激減しました。新たな推進員養成もできず、会員5名のうち3名が高齢のため今年度末で退会されることになったのを機に、みんなで話し合い令和6年3月31日で協議会の活動を終えることを決めました。
最後の「食推だより」になりますが、今までの活動を振り返りたいと思います。
■愛・ランドフェアバザー協力
愛・ランドフェアでは、「肉うどん」のバザーを提供。天然だしをたっぷり使った自慢の味が大好評でした。
町民グラウンドで、愛・ランドフェアが開催されていたころは会員の数も多かったので、約1,000食を提供していましたが、令和元年度には400食の提供が精いっぱいになり、コロナ禍が去った令和5年度には会員数の減少で協力が難しくなりました。
■男性の料理教室
平成29年度に、戸津地区のお元気喫茶で男性を対象に、バランスのとれた食事について、講話と調理実習をしました。元船員さんが多く、調理はお手のもの。手際の良さに感心しました。
■ヤクルト健康公開講座
令和5年度はヤクルトの講師にお願いし"腸活„について勉強しました。食推からは、山口県が発行している「元気っちゃ!やまぐち減塩ライフ」「元気っちゃ!やまぐち1ベジライフ」を使って、減塩や野菜摂取を心がけるよう復伝しました。
~次世代を担う子どもたちへの食育活動~
■郷土料理教室
コロナ禍で一時実施できない時期もありましたが、毎年中学生を対象に『郷土料理教室』を実施していました。令和5年度も、"押し寿司・てっぽう寿司„を作り、生徒の皆さんにも好評でした。何より、私たちも若い人の元気をもらい、楽しいひと時でした。
■ヘルスアップ教室
小学5年生と中学2年生を対象に実施したヘルスアップ教室では、バランスのとれた朝食の調理実習を行い、料理する楽しさを感じてもらいました。
■フレッシュキッチン
平成30年度、町内在住・在勤の20~30歳代の男女を対象に、野菜のおいしい食べ方や野菜を取る工夫について講話と調理実習を行いました。参加者からは、これからは野菜を意識して取りたいとの声が聞かれました。
■夏休み放課後子ども教室調理実習
放課後子ども教室からの依頼で、夏休みに調理実習を実施していました。家では使わせてもらうことが少ない包丁で、一生懸命野菜を切る姿にヒヤヒヤ。この調理体験が、今後の子どもたちの食生活に生かされるといいなあと感じたものです。
○会員からひとことメッセージ
・会がなくなるのは残念。一抹の寂しさがあります。教わることも多く、メンバーもよかったので楽しかったです。
・時代の流れに乗り遅れず、食生活の勉強ができてよかったです。学んだことが、日々の生活に生かされています。
・皆さん、長い間大変お世話になりました。
(令和6年3月末日:食生活改善推進員一同)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>