■海のまち診療所 中山医師の健康情報コーナー
気候が変わりやすい春は、自律神経のバランスの乱れもあり、何かと体調不良を起こしやすい時期です。花粉症も大変な時期ではありますが、めまいやふらつきでお困りの方はいらっしゃいませんか。
今回のテーマは「めまい」です。
めまいは大きく分けて3種類あります。目の前がグルグルまわるめまい(回転性めまい)は多くの場合、耳が原因であることが多く、代表的な病気としてはメニエール病、良性発作性頭囲めまい症、前庭神経炎などがあります。グラグラ、フワフワするめまい(動揺性、浮動性めまい)の場合は脳神経の病気の可能性があり、代表的な病気としては脳卒中(脳出血、脳梗塞)があります。クラっとする立ちくらみのようなめまい(眼前暗黒感や失神発作を伴うめまい)は血圧と関係することが少なくありません。代表的な病気としては起立性低血圧や高血圧、不整脈があります。その他には低血糖、貧血、首の病気、不安・心配ごと、さらには加齢が原因となることもあります。
治療としては主に薬物治療と非薬物治療に分けられ、薬物治療としてはめまいを抑える薬、吐き気や嘔吐を抑える薬、めまいに対する不安をやわらげる薬があります。非薬物治療としては生活指導や運動療法があります。
生活指導としては(1)睡眠と休養を十分にとる(2)ストレスとうまく付き合う(3)規則正しい生活をする(4)飲酒や喫煙を控える、などがあります。
運動療法は耳が原因であるめまいに対して有効で、ここでは自宅でできる代表的な体操を紹介します。イラストの通りやってみましょう。
めまいは脳出血や不整脈などが原因であることもあるので自己判断は禁物です。病院に相談をしましょう。
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