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しもまちキラリ

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山口県下関市

■混声合唱団 コーロ・チェレステ
「将来下関の子どもたちに、こんな大人になってほしい」という願いで、令和5年度下関市社会教育振興大会に招待され、歌声で人々を感動させたコーロ・チェレステ。そのハーモニーの裏側に迫ります。

■楽しく集い、歌い続けて36年
□みんなが人生のお手本
「最初は随分とお兄さん、お姉さんだなと思いましたが、皆さんすごく良い歌声でした。生き方も素敵で、人生のお手本にしたいと思っています。皆さんに会えるので、練習が楽しみで、ワクワクします」新しく入団した松本正子さんは話します。
そのお兄さんの一人、94歳の三宅泰人さんは、10年前に入団。男性の入団で、コーロ・チェレステは混声合唱団になりました。「合唱の魅力はみんなで声を合わせて、一緒に歌えることです。足を引っ張らないように、家でCDを聴きながら音取りをしています」と三宅さん。団長の山崎良子さんは「三宅さんの意欲的な姿がみんなの励みになり、目標でもあります」と話します。
下関短期大学准教授の前田知子さんは、地域貢献の一環として6年前から合唱の指導をしています。「曲名は団員のリクエストを取り入れますが、映画音楽、NHK朝ドラの曲など、さまざまなジャンルの曲を歌っています。みんなチャレンジ精神が旺盛です。そんな生き方だから、歌声に重みが加わって、聴く人を感動させるんだと思います。私もこんな生き方をしたいと思います」

□永遠の仲間
コーロ・チェレステは、昭和63年、勝山小学校保護者会を中心に立ち上げられました。週に1回、勝山公民館で練習し、社会福祉施設への慰問演奏もしています。「歌うのが好きで楽しかった。イタリア語の歌詞も覚えて暗記をしていたよね。若かったのね。今じゃ無理」と、設立当初からの団員は楽しそうに当時を振り返ります。「自分や家族の病気などで休んでいて、久しぶりに参加しても違和感なく受け入れてもらえます。気心知れた仲間と会える安心感が、長く続けられた秘訣だと思います。合唱は一人じゃできない。みんなで気持ちを合わせないと良いハーモニーができません。なかなか満足のいくハーモニーはできないけど、前回より今回と、向上心を持ってやってきました。団長が気さくで、何でも言いたいことが言えるのも良かったよね」
山崎さんは「お楽しみの会をしたり、これから歌う曲の背景を楽しむために旅行をしたりする中でチームワークが育ってきたかな。いつも楽しい雰囲気があって、チームワークの良さが誇りです。歳をとっても、ここに集える間は死ぬまで歌いたい、みんなそう思っています。そこが一番良いところかな。みんなとは永遠の仲間でありたいと思っています」
コーロ・チェレステは、長い年月をかけて築き上げられた温かさに包まれています。

▼コーロ・チェレステ山崎さん
【電話】090-7775-4059

(写真)人々を感動に包み込んだ下関市社会教育振興大会。予定にはなかったものの、団長さんの一言で、会場の人も一緒に全員で歌を歌いました。
(写真)体を使いながら声の出し方を練習します。「歌は体が楽器です。横隔膜や声帯をたくさん使って声を出すから、皆さん元気なんだと思います」と指導者の前田さん。
(写真)練習では、お腹の底から歌い、笑います。
(写真)ピアノ伴奏の川畑道子さん「一緒に音楽をつくっていくことが楽しく、歌声との一体感に感動を覚えます。私自身団員のみなさんからパワーをもらっています!」
※写真は本紙参照

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