このページは、小(しょう)・中学生(ちゅうがくせい)、高校生(こうこうせい)を対象(たいしょう)に市内(しない)で働(はた)く人(ひと)・職業(しょくぎょう)を紹介(しょうかい)しています。先輩(せんぱい)たちのメッセージを参考(さんこう)に、未来(みらい)の自分(じぶん)を探(さが)してみませんか。
■不動産鑑定士(ふどうさんかんていし) 植田 豊隆(うえた ゆたか) さん 下関市出身(しものせきししゅっしん)
▽どんな仕事(しごと)ですか?
不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)は国家資格(こっかしかく)。「不動産鑑定評価基準(ふどうさんかんていひょうかきじゅん)」という国(くに)の基準(きじゅん)に沿(そ)って、土地(とち)や建物(たてもの)の適正(てきせい)な価格(かかく)を算出(さんしゅつ)することが主(おも)な仕事(しごと)です。算出(さんしゅつ)した価格(かかく)は、売買(ばいばい)などの参考(さんこう)にされたり、固定資産税(こていしさんぜい)などの税金(ぜいきん)を計算(けいさん)する基(もと)になったりしています。
▽楽(たの)しいことは?
資料(しりょう)を読(よ)み解(と)くだけでなく、実際(じっさい)に現地(げんち)に行(い)って土地(とち)や建物(たてもの)の状況(じょうきょう)を調査(ちょうさ)するのも不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)の仕事(しごと)の一(ひと)つです。 行(い)ったことのない場所(ばしょ)に行(い)く機会(きかい)がたくさんあるので、いつも新鮮(しんせん)な気持(きも)ちで仕事(しごと)ができます。
▽目指(めざ)したきっかけは?
不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)という仕事(しごと)を知(し)っている学生(がくせい)さんは少(すく)ないと思(おも)います。私(わたし)も就職(しゅうしょく)を考(かんが)える頃(ころ)までは、知(し)りませんでした。いろんな職種(しょくしゅ)を調(しら)べる中(なか)で、「デスクワークとフィールドワークのバランスが良(よ)い」ところに魅力(みりょく)を感(かん)じました。
▽公平性(こうへいせい)を守(まも)る大切(たいせつ)な仕事(しごと)
すぐに手放(てばな)したい、高(たか)く買(か)ってほしいなど、土地(とち)や建物(たてもの)の価格(かかく)は、持(も)ち主(ぬし)の事情(じじょう)などによって変(か)わってしまうもの。時(とき)には、相続(そうだん)でもめてしまうケースもあるそうです。
そんなとき、頼(たよ)りになるのが不動産鑑定士(ふどうさんかんていし)。不動産(ふどうさん)の適正(てきせい)な価値(かち)を把握(はあく)する鑑定評価(かんていひょうか)を通(つう)じて、不動産(ふどうさん)に関(かん)するさまざまな問題解決(もんだいかいけつ)のサポートをしています。
▽鑑定(かんてい)、お願(ねが)いします!
不動産鑑定(ふどうさんかんてい)の仕事(しごと)は、まずは資料(しりょう)を集(あつ)めることから始(はじ)まります。土地(とち)や建物(たてもの)の図面(ずめん)、登記簿謄本(とうきぼとうほん)など、依頼主(いらいぬし)から提供(ていきょう)を受(う)けたり、市役所(しやくしょ)や法務局(ほうむきょく)で取得(しゅとく)したりして、鑑定(かんてい)に必要(ひつよう)な客観的(きゃっかんてき)な資料(しりょう)をそろえます。
続(つづ)いて、現地調査(げんちちょうさ)。実際(じっさい)に現地(げんち)を見(み)て、土地(とち)や建物(たてもの)の状況(じょうきょう)が資料(しりょう)の内容(ないよう)と合(あ)っているかどうか、丁寧(ていねい)に確(たし)かめます。
そして、集(あつ)めた資料(しりょう)や過去(かこ)の取引事例(とりひきじれい)などを基(もと)に、さまざまな手法(しゅほう)を使(つか)って、土地(とち)や建物(たてもの)の適正(てきせい)な価値(かち)を見極(みきわ)めていくのです。
取材協力:ユタカ不動産鑑定事務所
【電話】227-3300
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