■岩国の豊かな水を育む森林
岩国市は南北に長い山々から瀬戸内海へ流れ込む県下最大の錦川水系をはじめ、小瀬川水系、島田川水系の大小様々な河川を有しています。私たちの日々の生活は、この岩国の豊富な水環境に支えられています。この水を育み送り出す重要な役割を果たしているのが森林です。
森林は「緑のダム」と呼ばれることからもわかるように、巨大な貯水能力があります。何年にもわたって堆積した樹木の葉や枝が厚い腐食層を形成することにより、土壌はスポンジのような役割を果たします。雨水をたっぷりと蓄えることによって、河川の流量を一定に保ち、渇水を緩和し、雨水を良質な地下水に浄化する機能を持っています。地中に張った樹木の根は土砂の流出を抑え、川の水の濁りや流れの閉塞を防いでいます。
また森と川と海は、一つの生態系でつながっています。森林に住む虫が直接水生生物の餌になるとともに、森林の腐葉土から川や海に流れ込んだ栄養分で藻が育ち、豊かな漁場が形成されます。森林は、私たちの日々の食卓にも関係しているのです。
市では、岩国の豊かな水を守っていくため、環境と調和した森林整備を行うとともに、水源かん養基金を設けるなど、森林の保全に取り組んでいきます。
問合せ:環境政策課
【電話】29-5102
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