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なるほど健康教室[208]

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山口県岩国市

■「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」って何?

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、呼吸器に影響を与える進行性の疾患で、理解することで健康に対する意識を高め、早期の対策ができるようになります。
COPDは主に喫煙や有害物質の影響を受けることで発症します。タバコを吸うことにより、気道が狭まり、肺の機能が低下する病気です。
COPDの症状はさまざまで、息切れや慢性的な咳、痰の増加などが挙げられます。これらの症状が出ていない人でも、人間ドッグなどでCTを撮影することがあれば、「気腫性変化」という所見を認める人も多くいます。一般的に、若いうちは呼吸筋力が保たれていることにより、高齢になるまで症状が出ていない人も多いです。
COPDの治療には、医師の指導に基づいた薬物療法や呼吸リハビリテーションが含まれます。これらの治療法は、患者がより良い呼吸機能を維持し、生活の質を向上させるのに役立ちます。治療の中で最も重要なのが禁煙です。たばこはCOPDの進行を早めますが、禁煙をすることでその進行を遅らせることができます。
予防は重要なポイントです。まず、喫煙を始めないことが一番です。もしすでに喫煙している場合は、今日からでも禁煙を始めることで、将来のリスクを減らすことができます。
肺活量などの呼吸に伴う機能は、20歳頃から右肩下がりに低下していきます。喫煙はこの呼吸機能の低下を大きく早めます。現在喫煙をしている人は、ぜひ早めに禁煙を開始するようにしましょう。
COPDに対する理解を深め、予防と治療に関する知識を身につけることは、健康な未来を築く手助けをすることになります。ぜひ大切な家族や友人にもCOPDの理解を深め、一緒に健康な生活を目指してください。健康な呼吸器は、元気な毎日を過ごすための大切な一歩です。
〔岩国市医師会〕

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