~帯状疱疹の予防に努めましょう~
皆さんは、帯状疱疹が発症する人が年々増加傾向にあることをご存じですか?帯状疱疹は後遺症として、神経障害性疼痛を引き起こす可能性も高く、非常に恐ろしい病気です。今回は、帯状疱疹についての認識を深めるとともに予防策についてご紹介したいと思います。
■日本人成人の90%以上は帯状疱疹の原因となるウイルスが体内に潜伏。帯状疱疹を発症する可能性があります。
帯状疱疹は多くの人が子供の時に感染する水ぼうそうのウイルスが原因で起こります。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは体内(神経節)に潜伏しています。
過労やストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活性化して、帯状疱疹を発症します。発症すると、皮膚の症状だけで無く、神経にも炎症を起こし、痛みが現れます。神経の損傷がひどいと、皮膚の症状が治った後も痛みが続くことがあります。
■50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割は3カ月以上の痛みが続く。
神経が損傷されることで、皮膚の症状が治った後でも痛みが残ることがあり、3カ月以上痛みが続くものを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。PHNの痛みは、「刺すような痛み」や「焼けるような痛み」と表現され、数年にわたって痛みが改善されないこともあります。
また、50歳以上で帯状疱疹を発症した人のうち、約2割がPHNになると言われています。特に高齢者ではリスクが高く、PHNを防ぐためにも帯状疱疹の予防が大切です。
■目や耳に症状がでたり、顔面神経麻痺などの重い症状が起こることもあります。
帯状疱疹は頭部から顔面に症状がでることもあり、目や耳の神経が障害されると、めまいや耳鳴りといった合併症が見られることがあります。重症化すると、視力の低下や失明、顔面麻痺などの重い後遺症が残る可能性があります。
○帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹予防のために、免疫を低下させないよう体調管理を心がけましょう。また、美東病院では、上記2種類のワクチン接種が可能です。接種を希望の方は、是非当院にご相談ください。
問い合わせ先:美祢市立美東病院
【電話】08396(2)0515
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