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萩市民病院からのお知らせ 令和6年6月からの急性冠症候群(ACS)の対応について

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山口県萩市

地方の医師不足は全国的な社会問題であり、山口県においても医療従事者の高齢化と不足は大きな課題となっています。特に、熟練の技術が必要な高度専門処置を行う診療分野においては、専門医の人数も限られ、これまで医師個人の献身的な努力で成り立っていた医療も、医師の働き方を考える上で社会的に見直される時代となっています。
これまで萩市民病院では、休日や時間外でも急性冠症候群(※)に対し、緊急でカテーテル治療を行う経皮的冠動脈形成術(PCI)ができる体制をとっていましたが、上記のようなことも背景に、令和6年6月から緊急のPCIができる時間が原則として平日の午前6時30分から午後6時30分までとなりました。
この時間帯以外の夜間や休日の当面の対応は以下のとおりです。

・医療機関を受診し、急性冠症候群が疑われた場合、原則として萩医療圏の患者様はこれまでと同様に萩市民病院で受入れを行います。
・その上で、緊急のPCIが必要と判断した場合は、市外のPCI可能施設に受入れを要請し、搬送することとなります。
・搬送の際には基本的に医師が同乗し、急変時の対応を行います。また、搬送先の病院には既に受入れに対するお約束をいただいています。
※なお、当面は上記の体制による対応としていますが、今後、実際の運用の中で現場の医療スタッフの意見等も踏まえながら、より現実的で持続可能な体制となるよう調整していきます。

このように、PCIの対応可能時間帯が縮小されますが、搬送体制や搬送先の受入体制は確保しており、市民の皆様の安心、安全な医療環境を守れるよう、限られた環境下において最大限の取組を行っています。萩市民病院が北浦地域の心疾患の中心を担う役割は、これまでと変わらず継続していきますので、市民の皆様のご理解をお願いします。
(※)「急性冠症候群」とは、急性心筋梗塞や不安定狭心症の総称で、心臓に血液を送っている血管(冠動脈)が詰まることで心臓の一部が酸素と栄養不足になり、その結果、心臓の筋肉が傷つく病気です。特に心電図検査で「ST上昇」という所見がある患者さんでは、詰まった血管を元どおりに流れるようにする経皮的冠動脈形成術(PCI)という治療を行う必要があります。PCIとは、詰まった血管をバルーンやステントなどの特殊な器具を使って拡張する治療法です(本紙上記図のとおり)

問合せ:萩市民病院
【電話】25-1200

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