下水道 みえないところで ファインプレー(2023年度下水道推進標語)
下水道は、工場や温泉、各家庭の生活排水を浄化センターに運び処理をして、きれいになった水を川や海に放流します。私たちの安全・安心で快適な生活を支えている下水道を正しく使用しましょう。
■下水道の正しい使い方
下水道に汚水以外を流すと排水設備や下水道管が詰まり、悪臭発生や処理施設の故障の原因となり、修繕費がかかるなど費用の増加につながります。また、トイレなどから汚水が逆流する危険性も高まりますので、ルールを守り、下水道を正しく使いましょう。
▽下水道に流してはいけないもの
1.油・生ごみ
油は紙でふき取り、生ごみは燃えるごみに捨てましょう。油は下水道管に付着して、流れが悪くなります。
2.水に溶けないもの
おむつ・ティッシュなどは水に溶けず、下水道管の詰まりや施設の故障の原因となります。トイレにはトイレットペーパー以外のものは流さないようにしましょう。
3.髪の毛
歯ブラシなどで取り、燃えるごみに捨てましょう。
「コップ一杯の油を処理するためには、浴槽200杯分の水が必要です!」
※[下水道のしくみ]は、本紙をご参照ください。
■井戸水などを利用する場合
井戸水など(水道水以外の水)を使用し、下水道へ排出する場合は世帯人数をもとに認定水量を算出し、下水道使用料を計算します。次の場合は届出が必要ですので、上下水道局または各支所・出張所で届出をしてください。
(1)使用開始・休止
・井戸水などの使用を開始する場合
・井戸水などの使用を休止する場合
(2)使用人数の変更
・井戸水などを使用する人数に変更がある場合
・就学・就職・入院などによる長期不在(1カ月以上)により世帯人数に変更が生じた場合
※住民票の有無を問いません
(3)使用様態の変更
・井戸水などを使用していたが、水道水に切替えた場合
・水道水を使用していたが、井戸水などに切替えた場合
・水道水と井戸水などを使用していたが、どちらか一方に切替えた場合
■現在の経営状況
下水道使用料は人口減少などの影響から減収傾向となっています。
広範囲におよぶ下水道管や処理施設の維持管理費に加え、老朽化が進む施設の更新にも多額の費用がかかっています。
人口減少などから処理水量は減少傾向にありますが、電気代の高騰などの影響により、汚水処理原価(1立方メートルあたりの汚水処理にかかる費用)は大幅に増加しており、不足する資金を一般会計から繰り入れてもらうことで経営が成り立つ厳しい経営状況となっています。
▽5年前と現在の状況
※費用に対して不足する収益は、一般会計繰入金を増額し、赤字補てんしています
「汚水処理原価=汚水処理費÷処理水量
ポンプや処理施設にかかる電気代が、令和3年度から令和4年度の間に、2,300万円増加するなど汚水処理にかかる費用が大幅に増加しました。」
▽主な収益
・下水道使用料
5億円→4.6億円
(5年前から4,000万円減少)
・一般会計繰入金 ※赤字補てん分含む
5.2億円→5.8億円
(5年前から6,000万円増加)
▽処理費用
・汚水処理原価
149円/立方メートル
↓
166円/立方メートル
(5年前から17円増加)
■下水道事業のこれから
人口減少による料金収入の減少から、将来の事業継続が困難となることが予想されます。
上下水道局では「安全・安心で快適な下水道サービスを、持続的・安定的に提供する」ため、経営の基本計画である経営戦略に基づき経営改善に取り組んでいます。
経営戦略では、適切な時期に下水道使用料を見直すこととしており、現在、使用料のあり方について検討を進めているところです。
今後も効率的な事業運営に努めますので、ご理解いただきますようお願いします。
▽「経営戦略」の3つの目標
01.投資の合理化
02.効率的な業務執行
03.収入確保・負担の適正
「経営戦略」と概要説明資料は長門市ホームページに掲載しています。
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問合せ:上下水道局管理課
【電話】23-1169
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