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議会だよりNo.90(4)

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山口県阿武町

▽米津高明(よねつたかあき)議員
Q.風力発電に関する町の判断は
A.現在は事業者からの「準備書」を待つ段階

問:
「(仮称)阿武風力発電事業」に反対する3団体が今年7月に提出した質問状に対し、町からの文書回答には町側の言い分ばかりで、真摯な対応とは思えない。
町長は、「住民が懸念している事項を、きちんと事業者に伝えることが、町長としての役割」と発言していたが、住民の疑問や懸念に応じ、事業者であるHSE社に説明会を求めないのか。
町長:現在は、HSE社からの「環境影響評価準備書」の提出を待っている段階であるが、「準備書」の公告・縦覧後、説明会が行われるものと思っている。

問:
事業申請は「環境影響評価」を経て書類が揃えば国から認可されるが、着工時には、工事内容に沿った申請に対する町長の許可が必要である。
町長は「事業申請が認可されさえすれば許可してもよい」と考えているのか。
町長:
健康被害・環境破壊・災害の防止などの対策がしっかりと図られるのであれば、開発行為を端から否定することはない。
「準備書」などの具体的な対策案が提出された段階で、適切な判断を行いたい。

問:
近年は各地で大雨などによる大災害が発生しているが、風力発電の開発に伴い、保安林が解除されるならば、森林の防災機能が失われることも懸念される。
大災害で被害が生じたら町長は、どう責任を取るのか。
町長:被害の原因が事業者にあるのであれば、当然、事業者の責任になると考えている。

問:
建設用地の場所と面積の確定はいつ頃か。
また、必要な場所のみの貸し付けとなるのか。
町長:
用地の確定については「準備書」の確認以降となり、事業に必要な面積を測量した上で、必要な部分のみの賃貸が一般的である。
保安林解除や開発面積は必要最小限の面積であると思っている。

問:
HSE社が、町有林に隣接する宇田郷地区の共有林を事業用地とするために地権者との協議を非公式に行っている。
住民説明会での説明とは相違点があるが、町は把握しているのか。
町長:内容までは把握していないが、予定地の尾根を越えれば共有林が広がっているため、事業者と地権者の話し合いは、当然あるものだと認識している。

問:賃貸証明書に関して、町長は「いろいろな条件がクリアされるならば町有林を貸してもよい」と言っているが、その判断は誰がするのか。
町長:町有林の地権者でもある町長が適切に判断する。

■行財政改革等特別委員会 9月12日開催
▼松田穣(まつだみのる)委員長
▽過疎地域持続的発展計画の一部変更
問:西台展望台整備の現在の進捗状況は。
町長:
デザインや設置場所は未確定だが、西台の牧歌的な景色を見渡せる場所を検討中である。
今後、その場所で育つ無角和種の輸出も視野に入れ、希少種というだけでなく、無角和種の価値を上げるため、生育環境や飼料の地産地消推進なども含めて、総合的に消費者に伝えるための環境を整備していきたい。

▽令和5年度一般会計補正予算(第3回)
問:「窓口相談文字起こし表示システム使用料」に関して、継続するにあたり、有効なものなのか。
健康福祉課長:文字起こしの精度は高く、高齢の方や難聴の方が来られた際は、窓口でのコミュニケーションが取り易いため、継続運用し、住民サービスの向上につなげたい。

▽令和4年度各会計歳入歳出決算問総務管理費の工事の詳細は。
副町長:
老朽化した商工会横のフェンスを撤去した。
また、萩高校奈古分校のテニスコート下の町有地の石垣の補強工事を行った。

問:
地域おこし協力隊の職務に関して、夢をもって阿武町に移住してきた人が「STAGE」関連の仕事にあてはめられ、本来、抱いた夢とは違う形で使役されているのではないか。
定着率が悪いのも、それが一因となっているのでは。
まちづくり推進課長:
これまで11名が着任し、現在は6名が町内に住んでいる。
阿武町を「持続可能な町」として変革する地域創生事業のプロモーションやコーディネートは一般社団法人「STAGE」に委託しており、ミッション遂行型の地域おこし協力隊を運用させているが、事実、それで阿武町を離れた方もいる。
今後、「便利屋さん」ではなく、地域に求められる方、地域に寄り添う方の募集も行っていきたい。

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