■オリンピックシンボルは団結のしるし
1914年、クーベルタンによって考案されたのがオリンピックシンボルです。
5つの輪は五大陸を表しており、世界中の人々がオリンピックを通して友情を育み、協力しあって結ばれることを表現しています。そしてその色は、青、黄、黒、緑、赤の5色に、旗の地の白を加えた6色。これらの色で世界の国々の国旗がほとんど描けることから、「世界は一つ」との意味が込められています。
パラリンピックシンボルは「スリーアギトス」と呼ばれ、赤、青、緑の3色の曲線で描かれています。「アギト」はラテン語で「私は動く」を意味し、困難なことがあっても諦めずに、限界に挑戦し続けるパラリンピアンを表現しています。
クーベルタンは、平和のための近代五輪の提唱と同時に、スポーツと教育を結び付けた第一人者でもありました。スポーツが健全な体を作り、自分自身の限界に挑戦し、一方で他者を尊重し、フェアプレーを大切にする豊かな心を育てると…。
彼のゆかりの地でもあり、歴史と伝統が息づく街で行われる五輪だからこそ、競技という枠組みの中で国際的な交流が行われ、世界に平和を訴える舞台になってほしいと切に思うのです。
中山町長 佐藤俊晴
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