■庄内町防災士ネットを設立しました
日本の国土面積は、地球上の陸地面積の0.25%しかありませんが、マグニチュード6以上の大型地震の起きる比率は約20%と言われています。これは、日本列島周辺にある(1)太平洋プレート(2)フィリピン海プレート(3)北米プレート(4)ユーラシアプレートの4枚のプレートの境界付近で地震や火山活動が活発になるためとされています。
全国には、110の活火山が確認されており、温泉や地熱エネルギーなど資源としても利用しています。また、湯けむり景観や湧水、湖沼、洞窟などの副産物は観光資源にもなっています。まさに、恵みの資源と災害は表裏一体とも言えます。
数千年に一度の確率でおきたとされる能登半島地震においては、お見舞いと1日でも早い復旧、復興を願わずにはいられません。同時に、能登半島に限らず日本海には多くの断層、町内にも庄内平野東縁断層帯が横断しており、地震への備えは決して他人事ではありません。
町では、昨年12月に防災士の資格を持つ33人が庄内町防災士ネットを設立しました。まちづくりセンターや自主防災組織、消防団、民生委員のみなさんと連携を図りながら、平時の訓練や災害時における避難の方法など普段からできる防災、減災の取り組みにむけ動き始めたところです。
被害の軽減は「自助、共助、公助」といわれますが、災害時に重要なのは初動です。災害時、その状況でどんな対応ができるかは、当事者が判断しなければなりません。
情報を知る事、対応策を訓練し共有する事は必ず被害を最小限に抑えてくれるものと思います。「安全・安心のまちづくりの1歩」としてぜひ、多くのみなさんの参加、協力をお願いします。
庄内町長 富樫透
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