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自治体の皆さまへ

クマの出没に注意!!(1)

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山形県庄内町

春が過ぎ、これからアウトドアの季節がやってきます。行楽や山菜採り、きのこ採りなどで山に入る場合はクマと遭遇する危険性があります。また、昨今、県内では市街地でもクマの目撃が相次いでいます。
もしも、散歩などの際にクマと遭遇してしまったら、どのような行動をとるべきでしょうか。
身近に生息するツキノワグマの生態を知り、クマから正しく身を守る方法を確認しましょう。

■初夏はクマの気が立っている
ツキノワグマの生息頭数は増加傾向にあり、本町でも農作物への被害が発生しています。
初夏はクマの繁殖期。非常にオスの気がたっていて緊張状態になります。
外に出る場合は、出没情報のある場所に近づかない、クマ鈴などで音を出して存在を知らせる、出没数の多い朝夕を避けるなどの対策をしましょう。

■もしも出会ったら、慌てずゆっくりその場を離れる
万が一、クマと遭遇してしまった場合は、慌てず静かに、ゆっくりクマから離れることが大切です。
遠くにクマを見つけた場合は、静かにゆっくりとその場を離れてください。
本来、クマはおとなしく臆病な性格。驚かせたり刺激しなければ、人間を襲うことはありません。

■かわいい子グマに注意 近くには必ず親グマが
子グマは好奇心が強く、人間が怖い生物だと思っていないため、近づいても逃げないことがあります。
一見かわいい子グマですが、近くには必ず親グマがいるということを忘れないでください。子どもを守るため攻撃的になっている親グマは、人間を襲うことがあります。

■ツキノワグマってこんな生き物です
大きさ:体長120~145cm、体高60cm前後
おもさ:60~100kg前後

▽運動能力
・走るスピードは速く、短時間なら時速50km程度で走る。泳ぎもうまい。
・爪をたてることが出来れば垂直の壁も登ることができる。
・ジャンプ力は弱い。
・柔軟性があり、狭いところでもくぐり抜ける。直径44cmのドラム缶の中でもUターンできる。

▽習性
・あまり行動圏を変えないが、広範囲に移動することもある。
・日の出・日没前後に主に活動する。
・身を隠すものがない開けた場所や人工照明のある明るい場所はあまり行かない。
・学習能力は高い。

▽食性
・ドングリなどの堅い木の実、キイチゴ・ヤマグワなどの柔らかい木の実、昆虫類、蜂蜜、花、山菜、ネマガリタケなど。
・季節ごとに食べるものを変える。6月はネマガリタケ、10月はドングリ類など、時期ごとに特定のものを大量に食べる。
・蜂蜜や果物など甘い物が大好き。

▽普段はおとなしい性格だけど…こんなときには人間を襲うことも
・子グマを守ろうとするとき
・エサを守ろうとするとき
・急に人間に会ってパニックになったとき

■万が一、クマが目の前にきたら
▽クマから逃げられない距離の場合
うつ伏せになって顔と腹部を守り、両手で首の後ろを保護します。リュックサックなどを背負っていれば、プロテクターになり一番大事な頭部や首部が守れます。転がされてもその勢いで元の姿勢に戻ることが重要です。

▽クマまで10m程度の場合
近くの物陰に隠れるか、両腕をゆっくり広げて自分の姿を大きく見せるようにしましょう。持っている傘や、ビニールシートを広げたらクマの方が逃げたという話があります。

▽絶対にしてはいけないこと
(1)急に大声を出す
(2)物を投げつける
(3)背中を見せて走って逃げる
クマに出くわした時、驚いて大きな声を出したり、物を投げつけたりすると、驚いたクマが興奮状態に陥り、大変危険です。
またクマは視力があまりよくなく、じっとしているとこちらの存在に気づかないこともありますが、背中を見せて走って逃げると、反射的に追いかけてくることがあります。時速50kmで走ることができるクマからは走っても逃げ切れません。

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