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【特集】ふるさとを知ろう、学ぼう(2)

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山形県新庄市

■新庄を誇り、新庄のために動く。
▽ふるさと学習(1)‐新庄を知る‐
市内の小・中・義務教育学校では、児童・生徒たちに「新庄」を誇りに思ってもらうために「ふるさと学習」を実施しています。主に総合的な学習の時間を活用して、児童・生徒たちが地域に出かけ、歴史や自然などに触れたり、地域のさまざまな人たちと関わったりしながら、発見を学びとして重ねています。
例えば「新庄開府400年」をテーマに、歴史・風土・伝統などを学び、そこから新庄の未来を描く学習につなげています。他にも、地域の方の力を借りながら、自分たちの手で最上伝承野菜を栽培し、収穫した野菜を販売する学習を行っています。
このように、地域の様子を実際に見て、地域の方や講師の方の話を聞き、そして体験してみるという「ふるさと学習」の経験が、子どもたちに新庄の良さを知ってもらう良い機会になっています。

▽ふるさと学習(2)‐地域とつながる‐
このふるさと学習を進めるためには、何よりも地域の方の協力が必要不可欠です。そこで、各学校区の特色を生かした活動を進めるために、必要に応じて「地域学校協働活動推進員」が関わっています。この地域学校協働活動推進員の方々が地域資源や地域人材について学校に紹介したり、子どもたちにアドバイスをすることで、地域と連携した学習を推進しています。

▽ふるさと学習(3)‐そして気付く‐
ふるさと学習では、自分たちでテーマや課題を設定し、友達と協力しながら情報収集を行う「探究活動」の考え方を大切にしています。子どもたちの発達段階に合わせて、継続的に探究活動を行うことで、ふるさと新庄のさまざまな良さに気付くことができます。

▽新庄市教育の日「コスモスデー」‐地域に伝える‐
ふるさと学習の発表の場の一つとして、新庄市PTA連絡協議会が主催する「新庄市教育の日」があります。令和元年度から、毎年11月に開催される教育の日の記念行事の中で、児童・生徒たちによる探究成果の発表会を設けています。
今年は日新小学校、八向中学校、明倫学園の児童・生徒が発表を行いました。日新小学校は、鳥越地区の偉人「松田甚次郎」氏について、実際に関連する場所や施設の方に話を聞いたり、見学したりして学んだことをまとめ、発表しました。八向中学校は「ふるさとの宝」や「地元愛」を表現し考案したオリジナルのゆるキャラを登場させ、新庄市の魅力を自作の動画を通して、発表しました。明倫学園は、本市の現状と10年後の姿を描き、今の課題と取り組むべきことを考え「若者が変えて行くことができる、この先の新庄市」を作るための新たな事業の提言を行いました。
各校の発表を受け、市役所の関係各課から探究学習へのアドバイスを伝えました。児童・生徒たちは、さらに探究を進め、「ふるさと新庄」への思いを深めています。

▽新庄を誇り、新庄のために動く。
毎年行われている「全国学力学習状況調査」の質問の中に「地域への関心」「地域行事への参加」という項目があります。本市の児童・生徒たちの回答を見ると、全国と比べて関心や参加率が高くなっています。特に、新庄まつりへの参加はとても主体的で、まつりを通して満足感や達成感を得ているようです。
また、「地域や社会をよくするために何かしてみたいと思いますか」という質問でも、全国と比べて「何かしたいと思っている」という回答の割合が大きく、これからの新庄を担っていく子どもたちの活躍が期待されます。
少子化の今だからこそ、本市の子どもたち一人一人が「ふるさと新庄」を知り、本気になって考え、ふるさとを誇りに思う経験が重要となっています。市内の小・中・義務教育学校で、仲間と協力しながら新庄を探究したり、地元の仕事を体験したりした経験は、将来の自分の居場所を新庄に見つけるきっかけになり、自分がふるさとを担っていくという気持ちの醸成につながります。今後も、子どもたちが新庄を誇りに思えるように、取り組みを続けていきます。

○Pick up!新庄市教育の日「コスモスデー」(11月11日開催)
本市の次代を担う子どもたちを家庭・地域・学校が連携しながら育てていく意識を高めるために、新庄市教育の日「コスモスデー」や、その前後の週に「コスモス教育週間」を設けています。今年度で17年目となったコスモスデーでは、「ふるさと学習発表会」や「いきいき夢ステージ発表」「だがしや楽校」などを開催しました。

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