~新庄開府400年(2025年)に向け、新庄の貴重な文化財(たから)を巡るシリーズ~
第29回 豊年瑞相談(ほうねんずいそうだん)/市指定有形文化財(古文書)
豊年瑞相談は、南山(みなみやま)村(現大蔵村)の庄屋柿崎弥左衛門が所有していた書物です。1755(宝暦5)年に起きた飢饉(ききん)を、新庄城下の商人が記した「豊年瑞相記(ほうねんずいそうき)」と同様に書かれた本です。
書中には、1753(宝暦3)年に起きた城下の火災や、1754(宝暦4)年の天候に加え、領内の様子として、病気になる者が多い冬には各村で餓死(がし)者が続出したことなどが記され、領内の飢饉の惨状を伝える内容となっています。また、新庄まつりの起源である天満宮新祭が1756(宝暦6)年に始まったことも記されています。
領民から見た「宝暦の飢饉」と「新庄まつりの起源」を後世に伝える貴重な資料として、令和5年度に市指定有形文化財となりました。
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