文字サイズ
自治体の皆さまへ

金山町の未来を考える 新庄南高金山校模擬議会

5/20

山形県金山町

高校生がまちづくり参政権を有する意義を考えることを目的に、今回で5回目となる新庄南高金山校の生徒と町による模擬議会が12月22日、役場町民ホールを会場に開催されました。三條陸斗(さんじょうりくと)議長のもと、6名の高校生議員が、町の課題を的確に捉え、高校生らしいフレッシュな目線で執行部に質問しました。

■佐藤 信康(さとう のぶやす)議員(1年)
[Q]金山校前のバス停に待合所を作ることは可能か。また、自転車が安全に通れるように街灯を増設し、道路を補修することは可能か。遠距離通学者のため料金の支援は可能か。
[A]待合所についてスペース的な問題と、バス運行面にも配慮した場合、金山校前バス停付近への設置は難しい。また、街灯の増設については地区単位で要望をいただき、町で防犯灯を購入し地区に配布している。まずは区長と相談し検討していきたい。道路について、特に事故につながるような箇所で町道の場合は確認し補修を行う。また、国道、県道の場合は道路管理者に依頼したい。山交バスを利用した際の半額補助については既に制度化されており、今後電車を利用しての通学を希望される生徒がいる場合はバスと同様に補助を行う方向で検討を進めていきたい。

■星川 怜紅(ほしかわ れく)議員(1年)
[Q]空いている建物・スペースを活用し「昭和レトロ館」を作ることは可能か。また、「瓶コーラ・うどん・そば」などの自動販売機やインベーダーゲームなどの設置は可能か?
[A]町内の既存の施設を活用し「昭和レトロ館」とするのは、比較的容易に対応できるものと考えられる。展示する物品等についても旧朴山分校である教育文化資料館や廃校となった小学校に昭和50年代に使用された学校用品や生活用品等が保存されており活用することが可能。一方で、新しい施設を整備するには大変な予算と準備期間が必要となり、今の段階では数年で整備することは難しく、昭和ブームも終わってしまうことも考えられる。自動販売機やゲームの設置について、地域の魅力化につながる素晴らしい提案である。今後の可能性も含め検討していきたい。

■今田 秀愛(こんた ひでよし)議員(2年)
[Q]麻雀などのゲームをとおして高齢者と若者が一緒に楽しむ場を開催することは可能か。また、高齢者がタブレットの使い方を学ぶ時に、私たちがお手伝いをすることは可能か。
[A]町では、令和6年度中に「防災情報タブレット」を原則全戸配付する予定としているが、これは全世帯に一定のデジタル基盤を整備することが不可欠と考えているため。高校生が主体となり、交流することで「デジタルを習得する機会とモチベーション」が高まり、高齢者の方にタブレットを気軽に活用いただける動機付けになり得ると考えるため、ぜひ実現に向けたご協力をお願いしたい。今回提案いただいたことは、高校生の皆さんが高齢者の皆さんに「教える場」になるとともに、高齢者の方が持つ知識や経験を「聴く場」としても貴重なものと考える。ぜひ主体的な取り組みとして参画いただきたい。

■齋藤 悠菜(さいとう ゆうな)議員(2年)
[Q]外国人向けに日本語教室を開講することは可能か。また、日本語を学びたい外国人に対し支援をすることは可能か。外国人のため「やさしい日本語」による情報発信などを提案。文化の多様性を学ぶため金校生が外国人と交流することに対して支援することは可能か。
[A]管内でも、暮らしに役立つ日本語や、基本的な生活用語などの日本語教室を実施している。5年度は約37名が参加しているが金山町からの参加者が1~2名程度となっており、単独で開講することは難しいと考える。外国人に対しての支援については現状やニーズを確認しながら検討して参りたい。金山町のホームページでは、グーグル翻訳システムを導入し、英語・韓国語・中国語の言語に対応しており、日本語が分からない方でも届出などの知りたい情報が手に入る仕組みとなっている。文化交流について、バスなど今後も必要に応じて手配してまいりたい。また、皆さん自身で企画、実施できればより一層の成果や充実感が得られると感じる。

■地主 音南(じぬし となみ)議員(2年)
[Q]町の美しい自然を守るためにどのような政策を検討または実施しているか。全国に先駆けて大型猛禽類のクマタカを守るための条例を制定することは可能か。自然探索ツアーなどを行って町の自然をPRすることは可能か。
[A]美しい自然を守るため、林道の整備や修繕を実施しているほか、人工林は山林所有者が植林、下刈り、間伐、枝打ちなどを行い、自然を守り育てている。条例の制定については、国が定めた「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に基づき対策を講じているため市町村レベルで条例を定めているところは少なく、町も同様の状況となっている。クマタカは、森林への依存度が高い猛禽類であるため、各施策を自然環境に配慮しながら行っていきたい。自然探索ツアーついては「遊学の森」が主体となり自然観察・探検教室など森の自然生態を観察しながら森の案内人が見所を案内したり、冬季間はスノートレッキングなどを行っている。

■松田 慎平(まつだ しんぺい)議員(2年)
[Q]町で新しいイベントを作ることは可能か。町で行っているお祭りやイベントの魅力を伝えるためライブ配信することは可能か?
[A]新しいイベントを作ることは、可能と考えられるが、地域の行事を含め多くのイベントを実施している。趣旨が重複せず、適切な時期に設定する必要があり、多くの方に参加していただくような工夫も必要になる。ライブ配信については、参加された方のご好意による動画配信などが確認されている。動画配信を行うことで、祭りやイベントの魅力を町内外に発信できるが、まずは町の魅力を高め、町が発信しているSNSのフォロワー数を増やす手立ての検討が必要になる。場合によっては、多額の経費を要するが人気ユーチューバーなどにお願いした発信も考えられる。更には、皆さん自身がSNSによる金山の情報の発信者になっていただき、ふるさとである金山をPRしていただければと思う。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU