健康ikiiki+では、町健康福祉センター(町健康福祉課・町国民健康保険診療所)から、季節ごとに旬な話題をお届けし、町民の皆さんの健康づくりを応援します。
◆今月のテーマ 歯の健康ってとても大事!
~歯周病は、全身の健康に影響します~
◇歯周病とはどんな病気?
歯垢や歯石がたまった歯ぐきのすき間から侵入した歯周病菌が歯ぐきで炎症を起こし、歯を支える骨が溶けて歯が抜ける病気です。歯ぐきが腫れて血や膿が出る、歯がぐらぐらする、歯が長く見える、口臭が気になるなどの自覚症状がある方は、歯医者へ相談しましょう。
◇歯周病の怖さは歯を失うことだけではありません
歯周病原菌が産生する毒素や炎症物質が歯肉の血管から全身に広がることで、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりすることがわかってきています。例えば、糖尿病、脳梗塞、認知症、誤嚥性肺炎、早産・低体重児出産などを引き起こすおそれがあります。特に糖尿病と歯周病はお互いに悪い影響を及ぼし合うため、セットで治療することが大切です。
◇歯周病を予防するポイントは歯垢を取り除くことです!
(1)しっかりと毎日歯磨きしましょう。歯ブラシだけでは60%しか歯と歯の間の汚れは取り除けないため、フロスや歯間ブラシも使いましょう
(2)定期的に歯科医院に通い、歯石を除去しましょう(自分で除去するのは難しいです)
(3)タバコを吸っている方は歯周病が悪化しやすくなるため、禁煙をおすすめします
◇お子さんの乳歯も大事!
赤ちゃんはむし歯菌を持っておらず、大人の唾液を介して感染します。乳歯は生え変わるとはいえ、乳歯のむし歯を放置しておくと、永久歯にも歯の変形や変色・歯並びが悪くなる・あごの発達を妨げる、といった影響がでてくることがあります。乳歯も生え始めの永久歯も、大人の歯よりエナメル質(歯の表面を覆う硬い部分)が薄く、むし歯になりやすいため、1日3回、しっかり仕上げ磨きをしてあげましょう。
◇妊婦さんも歯周病になりやすいので気をつけて!
妊娠中はホルモンの変化により、歯周病が悪化しやすく、炎症物質により子宮の収縮が早まり早産が起こりやすくなるため、しっかりと歯磨きをし、安定期になったら歯科受診をおすすめします。
◆町の歯周疾患検診・幼児歯科健診
◎歯周疾患検診
対象者:20・30・40・50・60・70歳になる方
※今年度から20・30歳も新たに追加
自己負担額:1,400円
受診期限:12月31日(火)
※対象者へは個別に受診券を送付します
◎幼児歯科健診
対象者:1歳~3歳3カ月ころまでのお子さん
2カ月に1回実施しています。詳細は広報いいで「保健」コーナーをご覧ください。
料金:無料
※フッ素塗布もしています。対象日以外の月も受診可能ですので、約4カ月ごとにぜひお越しください
問合せ先:町健康福祉課子ども家庭健康室
【電話】86-2338
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