星空は眺めるだけで癒され、天体望遠鏡による観測にはまた別の楽しさがあります。今年の夏・秋は天文現象がめじろ押し。いいで天文台では、町民の皆さんの利用をお待ちしています。
★天体観測のトレンドは電視観望
電視観望は天体望遠鏡に高感度カメラを取り付け、天体の姿をパソコン画面に映し出して楽しむ観測方法です。天文台では、眼視観測と併用して楽しむことができます。
★ペルセウス座流星群が好条件
夏の風物詩といえば、この流星群。8月11日~13日の月没後が観測に適しています。
★秋の朝・夕に大彗星(すいせい)
2023年1月に発見された紫金山(しきんさん)・アトラス彗星。今秋、最も太陽に近づき、久しぶりの肉眼彗星になるのではないかと注目されています。天文台でも彗星の尾(※1)を確認するなど継続観測中です。
(※1)彗星が太陽に近づくと太陽の反対方向に伸びる明るい部分
★土星の環(わ)の傾きに注目
土星は9月8日に衝(しょう)(※2)となり、秋に観測好期を迎えます。地球から見た土星の環の傾きは約15年の周期で変化するのですが、来年には環を真横から見ることになり、環がほとんど見えなくなります。今年はどのように見えるのでしょうか。
(※2)外惑星が地球を挟んで太陽と正反対の方向に来ること
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