◆第6回 いいでの森学園のコミュニティ・スクールについて
学校と地域住民が力を合わせて学校運営に取り組む「コミュニティ・スクール」について、その内容と「いいでの森学園」が目指す方針などの検討状況を報告します。
皆さんは、「コミュニティ・スクール」(以下、「CS」という。)という言葉を聞いたことがありますか?CSとは学校運営協議会を設置した学校を言います。
CSの目的は、学校と地域住民が力を合わせて学校運営に取り組むことにあります。近年の学校を取り巻く社会環境は多様化・複雑化し、少子化による子どもの減少、教員の働き方改革、家族形態の変化、地域社会のつながりの希薄化など、さまざまな課題があります。そうした状況の中、「よりよい学校教育を通じてよりよい社会を創る」という目標を学校と地域が共有し、相互の連携・協働で学校づくりと地域づくりを進め、一体となって子どもたちの成長を支えていこうというものです。
次に、学校運営協議会とは何か、ということです。学校運営協議会とは、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、教育委員会から任命された委員が、一定の権限をもって、学校の運営とそのために必要な支援について協議する合議制の機関のことです。町の小・中学校5校にも学校運営協議会が設置されています。
学校運営協議会の役割は主に3つあり、こちらも同じ法律で定められています。
(1)校長が作成する学校運営の基本方針を承認すること
(2)学校運営について、教育委員会または校長に意見を述べることができる
(3)教職員の任用に関して、教育委員会規則で定める事項について、教育委員会に意見を述べることができる
このようなことから、学校運営協議会が重要な組織であることがわかります。委員は、主に地域住民と保護者の代表の方が選任されており、ほかに地域学校協働推進員が加わっています。地域学校協働推進員は、学校と地域をつなぐコーディネーターです。学校が地域に求める人材(例:教員では教えることが難しい伝統芸能、田・畑・森林活動での専門的な指導者など)の仲介や、地域と連携した校外学習などでは、地域との連絡調整をするなど、大切な役割を担っています。
さて、「いいでの森学園」でのCSの在り方です。開校準備委員会では、保護者・地域部会が中心となって調査・検討を進めています。開校準備委員会において、「地域とともにある義務教育学校づくり」をその方針にすることを決定しました。また、「いいでの森学園」は、ひとつの学校ですので1つの学校運営協議会とします。今後は、どのように町内各地域の状況・要望が学校に反映されるようにするか、また学校のニーズに対し、地域的な偏りなく、活動や人材をマッチングできるか、そのための組織や委員の人選はどうあればよいか、調査・検討していきます。
◇いいでの森学園開校に関する説明会
いいでの森学園開校に関する説明会を開催します。
日時:9月18日(水)午後6時30分~
会場:町民総合センター「あ~す」
対象:町内外問わずだれでも
内容:開校に関する計画の説明など
義務教育学校についての質問はございませんか。Eメールでもお受けいたします。質問の内容に、氏名・住所を添えてください。無記名の場合、回答できないことがあります。
問合せ先:教育総務課義務教育学校準備室
【電話】87-0518【Eメール】i-junbi@town.iide.yamagata.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>