■今月のテーマ
糖尿病の治療について
11月は糖尿病予防月間です。この機会に自身の生活を振り返り、糖尿病を予防する生活習慣を意識してみましょう!
血液検査で血糖値が少し高めと言われているが、まだ薬を飲むほどではないから大丈夫!とか、血糖を下げる薬を内服しているから、とくに生活習慣を気にしていなくても大丈夫!とか思っている人、いませんか?
糖尿病の治療の基本は「食事療法」と「運動療法」です。食事と運動で良好な血糖コントロールができれば、薬の量を減らすこともできます。
『食事療法』
何をどれだけ食べればよいかは身長や日常の身体活動などをもとに計算するため、主治医に確認が必要ですが、基本的な食べ方のポイントを以下にご紹介します。
(1)この食品(成分)だけ取ればよい、というものはないので、バランスの良い栄養素の摂取が大切です。
(2)食塩の過剰摂取は高血圧の原因になり、糖尿病の合併症に悪い影響を与えます。高血圧予防の観点から1日に男性は7.5g未満、女性は6.5g未満に抑えるようにしましょう。
(3)食後血糖値を上昇させないため、食物繊維の豊富な野菜を先に食べ、次におかず、最後にご飯などの炭水化物を、ゆっくりよく噛んで食べましょう。
(4)朝食の欠食や遅い時間の夕食など、不規則な食事摂取にならないように注意しましょう。
『運動療法』
食後に運動することで、筋肉においてブドウ糖や脂肪の利用が増加するため、食後の血糖値上昇が抑えられます。
また、運動を続けることでインスリンの効きがよくなることもあります。
散歩やジョギング、ラジオ体操、水泳などゆっくり十分に息を吸い込みながら全身の筋肉を使う有酸素運動と併せて、週に2~3回、おもりや負荷をかけて行うレジスタンス運動をすることが勧められています。レジスタンス運動は筋肉量を増加させ、筋力を増強する効果が期待されます。
また、日頃から日常の座位時間が長くならないように、時々立ち上がり軽い運動を行うとよいでしょう。ただし、血糖コントロールが悪いときや合併症が進行しているときは、運動することが身体によくない場合もありますので、主治医に相談してください。
●11月14日は「世界糖尿病デー」
11月14日は、インスリンを発見したカナダのバンディング博士の誕生日にちなんで、世界糖尿病デーとされています。
問合せ:子育て保健課
【電話】62-4134
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