■今月のテーマ生活習慣病を予防しましょう
令和4年度の上野原市集団検診を受診した人の中で、中性脂肪・悪玉コレステロールが基準値を上回る人は34.2%、血圧が基準値を上回る人は56.6%、血糖値などが基準値を上回る人は66.3%と、各項目において、多くの人が基準値を上回っていました。これらは、悪化すると脂質異常症・高血圧・糖尿病といわれ、生活習慣病の代表的な病気としてご存じの人も多いのではないでょうか。
生活習慣病を予防しましょう、とよく聞くと思いますが、なぜ予防が必要なのでしょうか。生活習慣病は症状がほとんどありません。しかし、血管を硬くさせ(動脈硬化)、脳出血や脳梗塞、心筋梗塞などの病気や腎臓の機能を低下させ、透析が必要になるなど、大きな病気へつながる危険性が高くなります。数値が高くても、「症状がないから大丈夫」と考えず、生活習慣を見直しましょう。
【生活習慣病を予防するために気をつけたいこと】
(1)運動する習慣をつくりましょう。
毎日続けるのは難しいという人も、週に2~3回の運動習慣があれば、生活習慣病の予防になります。肥満の予防だけではなく、筋力向上と柔軟性回復によって代謝が良くなり、動きやすくなることで効率があがるといわれています。
★おすすめの運動
・ウォーキング
最初はゆっくり、徐々に速く、胸を張って歩くと効果的です。
・ストレッチ
筋肉と関節を柔軟にします。
・ジョギング
会話できる速さで続けましょう。
・バランストレーニング
呼吸を止めないように注意しましょう。
(2)1日3食、バランスの良い食事を摂りましょう。
特に、朝食は1日の始まりの大事な食事です。また、ゆっくりよく噛んで食べ、ながら食い(テレビを見ながらなど)やまとめ食いをしない、夜食は食べない、間食は控えるなど、体重を増やさない工夫をしましょう。また、塩分の取り過ぎは高血圧のリスクを高めます。うどんやラーメンのスープは飲まないなど減塩を心がけましょう。
(3)たばこはやめましょう。
喫煙することで、がんや心臓病、脳卒中など、特定の重大な疾病の罹患率や死亡率などが高くなります。禁煙することが一番の対策ですが、難しいときは禁煙外来などを検討しましょう。
(4)節度ある適度な飲酒を心がけましょう。
厚生労働省の調査によると、1日あたり純アルコール20gまでがもっとも死亡率が低く、それ以上アルコール量が増えると死亡率が上昇するとされています。1日の目安は、ビール500ml、清酒なら1合(180ml)までです。
(5)しっかりと睡眠をとりましょう。
睡眠不足は、肥満、高血圧、メタボリックシンドロームなどを発症させる危険性を高めるといわれています。また、睡眠時無呼吸症候群も生活習慣病の原因となり、いわゆる「いびき」が危険因子です。生活習慣病のリスクを低減する睡眠時間は7時間前後とされています。
今年1年を健康に過ごすために、ご自身の生活習慣を振り返ってみましょう。
問い合わせ:子育て保健課
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